どうやら第二次らしい昨今のキャンプブーム。アウトドア業界も盛り上がりを見せていて、「キャンプ始めました!」「キャンプに行きたい!」という声をよく耳にするようになりました。キャンプ、楽しいよね!
そんなキャンプで多くの人が大変だなぁと思うことのひとつが、テントの設営ではないでしょうか。特にファミリー向けの大型テントとなると、設営も撤収もたしかにひと苦労ではあります。慣れればどうってことないんですが、慣れる前に「やっぱりキャンプ大変だからもういいや」となられると、もったいないし、残念です。
そこで、昨年日本に本格上陸し話題となったフランス発の大型スポーツショップ「DECATHLON(デカトロン)」のオリジナルアウトドアブランド「QUECHUA」
2019年、日本に本格上陸したフランス発の大型スポーツショップ「DECATHLON(デカトロン)」。スポーツ用品やアウトドア用品がとにかく安いと話題になりました。
そんなデカトロンのオリジナルアウトドアブランドが「QUECHUA(ケシュア)」です。10Lの小型バックパックが390円など、これぞまさに価格破壊な商品がズラリと並んでいるのですが、中でも気になったのが「キャンプ ポップアップテント 2 SECONDS AIR PRINT」(8990円)。
ポップアップテントといえば、2人用ぐらいの小さいサイズというイメージだったのですが、これは3人用となっている。そして激安というほどでもないけれど、安い! さらにホームページの画像を見るかぎり、インナーテント付きの二重構造っぽい。だったらキャンプで使えるかも!
ということですぐさま購入し、冬キャンプロケに持っていってみました。果たして冬キャンプでもちゃんと使えるのでしょうか。
設営は、2019年アウトドアに目覚めた編集部・三宅にやってもらうことに。「こういうの使ったことあるよ」と豪語していましたが、はたしてちゃんと立てられるのか。
見るべきポイントはふたつです。
・商品名どおり“2秒”で立てられるのか
・片付けは面倒でないか
それでは一気にいってみましょう!
<設営>
さすがに2秒とはいきませんでしたが、ここまで約15秒でした。初見で説明書も見ずにここまでいけるのはさすがポップアップテント。しかもかなり大きい!
上の画像を見ると分かるのですが、入り口部分とその逆側が反り返ってしまっています。なので、ペグを打たなければ地面に沿ってくれません。サクサクッとペグを打ち、約2分で設営完了!
今回はガイロープを使いませんでしたが、ちゃんと使うなら必ずガイロープを張ってペグダウンしましょう。
インナーテントのサイズは180×210cm。高さは101cmあります。たしかにこれだけ広ければ大人2人に子ども1人ぐらいなら余裕で寝られそうです。インナーテントの入り口と逆側は上部がメッシュになっていて、フライ(外側)を持ち上げてフックで留めれば、通気性も確保できます。
想像以上にちゃんとしていて驚きました。収納サイズは直径74cmと小さくはないですが、薄っぺらいのでさほど気にはなりません。
となると問題は撤収時。この手のテントって、片付けにコツが必要だったりするんですよね。そのあたりも含めて、実際にレポートしてみます。
<撤収>
ペグを外してから袋に入れるまでに約7分かかりました。アウトドアギアを出荷状態のようにキレイに収納するなんて不可能なので、ちゃんと入ればそれでOK!
やはり、撤収はコツが必要です。特に大きな円をひしゃげさせて小さな円にするところはコツが必要です。でも、何度かやればコツはつかめると思います。ポイントは思い切ること。フレームが折れそうな気がしますが、そこをクリアしないと小さくはできません。むしろここさえクリアできればあとは本当に簡単。
インナーとフライの二重構造で結露も防げるし、夏場はしっかり換気ができるようになっている。収納状態は少々大きめですが、そこそこ薄いので、クルマに積みやすいはず。
テントの設営や撤収をパパッと素早く済ませられるということは、それだけ他のことに時間を使えるということ。作りもしっかりしているし、このテントで一晩過ごした三宅も「まったく問題なし」というように、普通のテントとして使えます。1万円を切る価格で、このクオリティ。デカトロン侮りがたし、です。
>> デカトロン
(取材・文/円道秀和<&GP> 写真/下城英悟)
- Original:https://www.goodspress.jp/reports/272565/
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