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中国メーカーが本気で日本市場を攻略!? AIR by MPOW「X5.1J」の音質がスゴい!【イヤホンレビュー】

ネット通販で人気の、中国のイヤホンメーカーMpow。近年は日本語サポートもしていて、日本のユーザーも徐々に獲得してきています。

そんなMpow製イヤホンの中でも新ブランドとなる“AIR by MPOW(エアー・バイ・エムパウ)”は、日本人に合わせてエキスパート・サウンドエンジニアが音質チューニングを施した特別なモデル。2020年最初のイヤホンレビューは、12月下旬に発売されたばかりの完全ワイヤレスイヤホン「X5.1J」(Amazonで税込8220円)のコスパをチェックします!

■実は片耳でも使える

“AIR by MPOW”の新製品「X5.1J」は、8000円台という激戦価格帯のモデルなのですが、1万円以上で音質評価の高いイヤホンでは鉄板のクアルコム社QCC3020チップを搭載しています。高音質コーデックAAC/aptXに対応とワンランク上の価格帯で通用するスペックで、製品パッケージや説明書もしっかりと日本語化済みです。

イヤホン本体はイヤーピース付きの状態で実測値5.1g。耳に密着する形状です。装着すると耳を蓋するので遮音性がとても良く、落下の心配もないデザインですね。防水性能もIPX5なので、スポーツ用でも通用します。

デザインは黒とメタルグレーのツートーンカラーですが、装着中は艶消しの黒い部分が見えるのみ。装着していると“AIR by MPOW”とロゴがしっかり読めます。

イヤーピースはイヤーピースは背の低いタイプでS/M/Lの3サイズが付属。僕はこのイヤーピースは密着感がなくて苦手なのですが、「X5.1J」ではイヤホン本体が耳に密着してくれるので問題ナシ。

操作はロゴが入った面をタッチする方式。左右どちらでも同じ機能を呼び出せて、1回タッチで再生/停止、2回タッチで曲送り/戻し、長押しで音量+/-、さらに3回タッチで音声アシスタント呼び出しになります。一般的な操作はひと通りカバーしていますね。

持ち運び用のケースは表面がレザー調と質感もなかなか。バッテリー駆動時間はイヤホン本体で6時間と十分で、充電ケース併用で最大30時間と問題なく使えます。

ケースからイヤホン片側のみを取り出して片側で音楽を聴く“片耳モード”も、正規の利用方法として説明書に記載してあるところも親切です。

ワイヤレスの接続安定性については、初詣の参拝客で賑わう都内や新宿駅構内でテストしても音途切れなし。十分なレベルを確保しているようです。

 

■音はかなり日本人好み

ではiPhoneとペアリングして音質をチェックしていきましょう。

宇多田ヒカルの『あなた』を聴くと、女性ボーカルの歌声を丁寧に伸ばしながら、刺さる高域はギリギリで回避するバランス。楽器の音も空間を広げつつ密度感たっぷりに再現。低音は少し強めで、空気を揺らす鳴りでリズムを刻みます。BrunoMarsの『24K Magic』でも、低音パワーを出しつつ、リズムの刻みも音の情報として聴かせてくれます。

音質傾向としては、ノリの良さより正確さ志向で、歌声もクリア。キツさもなく音情報重視というチューニングは、相当日本人の好みに寄せてきています。aptXコーデックの接続でもサウンドの傾向はほぼ同じで、音の質感の再現性がより高まります。

パッケージからサウンドチューニングまで、まさに日本市場攻略モデル。完全ワイヤレスイヤホンで8000円台となると日本メーカーもライバルに入ってきますが、音質で選ぶならAIR by MPOW「X5.1J」は指名買いする価値アリ。でも、本当に期待したいのはMpow製の他のイヤホンと同じく、セール時の値下がり。あと一声安くなったら、高音質とハイコスパで激推ししたいモデルですね。

>> AIR by MPOW「X5.1J」

 

>> [連載]イヤホンレビュー

(取材・文/折原一也)

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