【特集】G-SHOCKの最新到達点
素材や機能に注目されがちなG-SHOCKだが、デザインの面でも着実な進化が見られる。特に大人に似合う洗練されたケースデザインが目を引き、ビジネスユースに活用しやすいモデルも増えてきた。その魅力を時計とファッションに精通するスタイリストに聞く。
■“大人のG”はビジネスシーンにマッチする
独自の対衝撃構造に加え、ワールドタイマーやソーラー充電、電波受信など、多彩な機能を盛り込むことで、ケースの大型化とデザインの複雑化が進んでいたG-SHOCK。そんな中でも、フルメタルケースを採用して1996年に登場した「MR-G」シリーズは、“大人のG” を謳う洗練されたデザインを特徴としていた。
そのスタイルは現在も受け継がれており、シリーズ最新作も独自のデザインがさらに成熟し、他のモデルとはひと味違った端正なルックスが目を引く。スタイリストの小孫一希さんは、こうしたデザイン面の進化も、近年のG-SHOCKらしい特徴と見ている。
「メタル素材をうまく活用した大人っぽいデザインが徐々に増えてきたと思います。ケースサイズも従来よりやや小ぶりで、スーツやシャツの袖口にすっきり収まる。色合いも落ち着いていた雰囲気にまとまっていて、カジュアルな服装だけでなく、ビジネススタイルにもマッチするのではないでしょうか」
2018年に登場したフルメタルの「GMW-B5000D」シリーズも、従来の樹脂ケースとは違う落ち着いた雰囲気で、30代や40代からも高い支持を集めた。かつてのG-SHOCKブームを体験してきた世代が、大人になった今、オン・オフ問わずさまざまなシーンで着けても違和感がないデザインが増えてきているのだ。
「最近はスーツをカジュアルに着崩したスタイルでOKな職場も増えています。こうしたデジタル表示のタイプでも、メタルケースで落ち着いたカラーリングなら悪目立ちせず、しっくりと馴染むでしょう」
ひと言でビジネススタイルと言っても、働き方の多様化が進む現代では、受け取り方も人それぞれ。しかし、G-SHOCKには本格的なアナログタイプからシックな印象のデジタル表示まで、多彩なラインナップが揃っている。豊富な選択肢の中から自分のオフィスやビジネススタイルに合ったモデルを探せることも、G-SHOCKならではの魅力だろう。
小孫一希さん
1984年生まれ。スタイリスト池田敬氏に師事した後、2010年に独立。ファッション誌や商品情報誌など幅広い媒体で活躍。腕時計などの小物とファッションのコーディネイトに定評がある。
▼風格漂うミッドサイズのケースがビジネススタイルを格上げする
カシオ
「G-SHOCK MRG-B1000D-1AJR」(28万6000円)
鎧や刀などに代表される伝統的な金属工芸の美意識を、深層硬化処理を施したチタンケースで表現。シックな佇まいながら、電波ソーラーや世界6局の電波受信など、最新の機能性も兼ね備えている。ケースサイズW46.2×H52.2mm、20気圧防水。
<ビジネススタイルにマッチする理由>
●腕元にキレイに収まるサイズ感
●シャツに干渉しないスリムケース
●落ち着いた印象を与える仕上げ
●さりげないアクセントカラー
<Other Choice>
▼オンオフ問わず使えるスクエアモデル
カシオ
「G-SHOCK GM-5600-1JF」(2万4200円)
ステンレスケースと樹脂バンドを組み合わせたコンビモデル。表示部に反転液晶を用いることで、よりシックな雰囲気に仕上げている。ケースサイズW43.2×H49.6mm、20気圧防水。
本記事の内容はGoodsPress12月号98-99ページに掲載されています
(取材・文/高橋 智 写真/江藤義典 スタイリング/小孫一希)
- Original:https://www.goodspress.jp/features/272150/
- Source:&GP
- Author:&GP