Samsung(サムスン)の記者会見は奇妙だった。Galaxyや洗濯機といったおなじみの製品はほとんど採り上げられなかった。代わりに中心となったのは、ワークアウトに使用する外骨格と親しみやすいロボットのコールアシスタントだった。
そしてARの発表があった。しかしそれは、ARについてのはっきりした説明ではなく、示唆だった。ARが登場したのは、ワークアウトに利用された外骨格、GEMS(Gait Enhancing and Motivation System)のデモだった。外骨格の着用者は「サムスンARグラス」を取り出した。このデモには、かなり気味の悪いARアシスタントが登場ている。
After 1-on-1 training with #GEMS, workout results are aggregated and analyzed to provide professional feedback. #CES2020 #SamsungCES2020 pic.twitter.com/e5GJRNu9Jh
— Samsung US Newsroom (@SamsungNewsUS) January 7, 2020
ARはいったんその出番を終えたが、少し後にまた登場した。視覚に障がいがあるユーザーが、大切な人に会う際のサポートとしてGear VRが利用されるという(涙を誘う)映像が流れた後、フレームの中央にカメラを備えたARグラスによる別テイクと思われる映像が続いた。
もちろん、このステージで披露された不思議なものはすべてプロトタイプであることに注意しなくてはならない。良くて可能性のあるロードマップ、悪ければ不確かなフィクションだ。いずれにしても、私は2020年にサムスンがGear VRからARサングラスに乗り換えるとは思わない。
とはいえ、業界の大きな流れを考えると、サムスンがこうした可能性を探っている理由は十分理解できる。
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(翻訳:Kaori Koyama)