米国時間1月13日の取引で、米国の電気自動車メーカーTesla(テスラ)の株価が500ドルを超えた。
おそらく世界で最も有名な電気自動車メーカーであるテスラの株価はこの12カ月かなり変動があった。過去52週間の同社株の最低額は176.99ドル(約1万9500円)で、最高額は今日の507.50ドル(約5万5800円)だ。
この記事執筆時点で株価は507.28ドルで、Google Financeによるとバリュエーションは913億8000万ドル(約10兆455億円)だ。これまで度々指摘されてきたが、テスラのバリュエーションはFord(フォード)とGeneral Motors(ゼネラルモーターズ)の合計よりも大きい。米国外のメーカーを引き合いに出すと、Aston Martin(アストン・マーティン)の64倍近くだ。
Tesla株上昇の背景
なぜTesla株が上昇しているのか。最新のElon Musk(イーロン・マスク)氏の発言によるものではないと推測している(少なくともそうであってほしくはない)。CNBCによると、マスク氏は「間もなくテスラ車は話せて、おならの音も出せるようになる」と話した。
そうではなく、今朝の株価上昇は投資家によるアップグレードが主な理由かもしれない。IBDが指摘しているように、投資銀行Oppenheimerの新たなターゲットは600ドル超だ。
これで本日の株価急上昇の説明がつく。しかし今朝の株価上昇は中国での操業がうまくいき、グローバルでの納車台数も順調に増えていることと結びついている。
目下、中国の自動車マーケット縮小傾向にあり、中国政府による電気自動車へのインセンティブも少なくなっている。しかし波に乗っているテスラにはそれらは些細な問題でしかないようだ(同社の成功で、中国の電気自動車メーカーNIOも上場に踏み切り、そして他のメーカーも後に続こうと考えている)。
今月初め、中国で生産されたテスラ車が初めて納車されて以来、同社の株価は上昇傾向にある。12月初めに400ドルに到達し、そして現在はさらに20%アップしている。
そのほかにも納車台数などテスラにとって最近いいニュースが続いている。TechCrunchのKirsten Korosec記者は今月初めに以下のように報じている。
Teslaは金曜日(1月3日)、2019年に36万7500台の電気自動車を納車したと発表した。この数字は前年比50%増と過去最多で、安いModel 3の販売が大きく寄与した。3分の1超にあたる約11万2000台が第4四半期に納車された。Teslaはまた、生産台数も前四半期から10%増えて10万5000台に達したことも明らかにした。
従って、同社に対して批判的な人は儲けの少ない車種が販売の大半を占めることで、収益に影響が出ると言うかもしれない。
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(翻訳:Mizoguchi)