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猫を見守る次世代の首輪「Catlog」の株式会社RABO、約1億円を調達

「家族として愛される幸せな動物を増やす」というビジョンを掲げるAnimal-Tech企業である株式会社RABOは、第三者割当増資により総額約1億円の資金調達を実施した。

資金調達概要

同社は、猫の⽣活をテクノロジーで⾒守る次世代の首輪「Catlog(キャトログ)」を展開中だ。2019年9月にローンチ・一般販売開始以降、約4ヶ月の出荷予定数を1.5週間で達成し、ローンチ後約4ヶ月時点で利用している猫はおよそ1,000UC(Unique Cat)に到達。

このたび、iSGS インベストメントワークス、W ventures、特許業務法人iPLAB Startups、岩佐琢磨氏(Shiftall代表)を引受先とした第三者割当増資により、総額約1億円の資金調達を実施した。

同時に、iPLAB Startupsの中畑氏は知財顧問として各種知的財産戦略の設計と実施、岩佐氏はハードウェア顧問としてハードウェア開発へのアドバイスやグローバル展開などをサポートしていく模様。

今後は、プロダクトの機能拡張やサービス拡大、採用強化およびオフィス移転などを予定しているとのことだ。

いつでも猫を見守る

同社は「猫様大好き」というメンバーで構成されており、バイオロギング研究の先端研究室や獣医師など専門家のアドバイザーを擁し、猫のためのプロダクト開発を推進中である。

次世代首輪「Catlog」は、猫の活動データを24時間記録し、 バイオロギング解析技術および機械学習を用いて、実際の行動に分類するデバイスだ。お留守番中の猫の歩く・走る、睡眠・休息、ごはんなどの様子をスマホの専用アプリで見ることができる。

アプリのアカウントは家族や獣医とシェアでき、多くの目で見守ることも可能。なお、多頭飼いの場合でも、それぞれの猫が同じ時間帯に何をしていたかをひとつのアプリで管理できるようだ。

一般販売開始以降は、SNSやメディアを中心に大きな反響があり、ノンマーケティングのオーガニックのみで記録的出荷数を達成。「Catlogする」という文化が形成されつつあるという。専用アプリに登録したユーザーのうち、再度アプリにアクセスしたユーザーの割合は7日間で90%、30日で78%と高く、留守中の猫の様子が気になるユーザーが多いことがうかがえる。

今回出資したiSGS インベストメントワークスの五嶋氏は、日本、アメリカ、中国での猫の飼育頭数は犬を上回り、国内猫市場の規模は8,000億円に迫るともいわれる一方で、飼い主がペットにかける費用は、犬が年間48万円に対し猫は23万円と半額以下であり、猫市場には大きな成長ポテンシャルがあるとしている。

また、W venturesの新氏は「猫様の活動データと飼い主のエンゲージメントを獲得することで、医療、保険、フード等の大きな市場につながるプラットフォームになり得る可能性にも大きな魅力を感じました」とコメントした。

株式会社RABO

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