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巨大カタパルトでロケット不要の打ち上げを追究するSpinLaunchが約40億円を調達

宇宙船の打ち上げ技術を突飛なアイデアで180度逆転させたいと願うSpinLaunch(スピンローンチ)がシリーズBで3500万ドル(約38億5800万円)を調達し、今後もその探究を続けていくことになった。その動力学的打ち上げシステムはまだデモ以前の段階だが、今年はそれが変わると同社は言っている。

TechCrunchがSpinLaunchの野心的な計画を最初に報じたのは2018年で、同社が最初の3500万ドルを調達したときだ。その前の1000万ドルと今回の3500万ドルを合わせると、同社の調達総額は8000万ドルになる。これだけの資金があれば、宇宙船打ち上げ用カタパルトを実際に作れたかもしれない。

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SpinLaunchの基本的な考え方は、「回転加速方式」により、ロケットをまったく使わずに宇宙船を脱出速度まで加速し、大気圏の外へ放り出すというものだ。同社はそれ以上の詳細をまったく語ろうとしないが、想像では、螺旋状にカールした巨大なレールガンから宇宙船などの搭載物が時速数千マイルで大気圏に突入するというものだ。その際、天候はいっさい影響しない。

当然ながら、この方法には反論が山ほどある。いちばんわかりやすいのは、「真空のチューブからそんな速度で大気圏へ射出するのは、ペイロードをレンガの壁にぶち当てるようなものだ」という説だ。SpinLaunchもこの問題を解決しないかぎり前へ進めないと思うが、さらにほかの問題や疑問もある。しかし同社はほとんど何も明かさず、針のようなコンセプト機の写真をくれただけだ。

でも、もうすぐ大々的なパブリシティの機会が訪れるのではないか。得られた資金でロングビーチに新しい本社とR&D棟を作ったし、ニューメキシコのSpaceport Americaに飛行テストのための施設が完成した。

今回の資金調達を発表するプレスリリースで、創業者でCEOのJonathan Yaney(ジョナサン・ヤニー)氏は「今年の後半にはSpaceport Americaで、大型加速機による弊社の初の飛行テストに成功して宇宙への打ち上げ技術の歴史を変えたい」と語る。

宇宙スタートアップの成功するテーマの1つが打ち上げコストの低減であり、SpinLaunchは軌道へのアクセスが50万ドル以下という技術で、彼らのコスト節約努力をすべて大きく跳び越えようとしている。テストが成功すれば、最初の商用打ち上げを2022年と予定している。

今回の投資ラウンドをリードしたのは、これまでの投資家Airbus VenturesとGV、KPCB、そしてCatapult VenturesやLauder Partners、John Doerr、Byers Familyなどだ。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

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