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ローランドが未来の電子ピアノのコンセプトモデル「デジタル・コンサート・グランドピアノ」を発表

約300年の間、私たちを魅了しつづけてきたピアノが進化を遂げている。ローランド株式会社(以下、ローランド)が、今月上旬に米国で開催されたCES 2020でコンサート・グランドピアノ型のコンセプト・モデル「GPX-F1 Facet」を発表した。

・美しく斬新なカットが印象的

時代の最先端技術を駆使してピアノ革新を追求してきたローランドは、理想のピアノを次世代のクリエーターとともに考えたいという想いから、2015年に“Roland Digital Piano Design Awards”を開催。

今回発表された GPX-F1 Facetは、この大会で大賞を受賞したジョン・チャン・キム氏による「Facet Grand Piano(ファセット・グランドピアノ)」を元に制作された。

Facetの意味は、「複雑にカットされて美しく輝く宝石の面」。GPX-F1 Facetはその名の通り、美しく斬新なカット面が印象的で、響板がないこともエレガントなシルエットを強調する。ユニークなデザインをもつ革新的なキャビネットが、演奏者と観客に理想的なピアノの音を届ける。

・便利で演奏を楽しくする機能が満載

ローランドは、自然で豊かなピアノの音を融合するべく、ピアノ音源部とスピーカー・システムを再設計。最新技術とマルチスピーカーでサウンドを最適化し、理想的なフル・コンサート・グランドピアノの響きと音の広がりの実現を目指した。

電子ピアノならではの、便利で演奏の幅を広げてくれる機能も満載だ。譜面台にはAndroid搭載の大きな画面が組込まれ、デジタル譜面の表示やオンラインビデオレッスンなど、さまざまな音楽コンテンツを表示。Amazon Alexaなどのクラウド音声サービスとも連携している。そして、ローランドの音楽作成アプリを使えば、編曲や作曲もできる。

GPX-F1 Facetはコンセプト・モデルということで、販売予定はないとのこと。ローランドは、ピアノを弾く楽しみを再定義し、未来の電子ピアノのスタイルを提案するGPX-F1 Facetをベースに研究を続け、今後の製品開発に活かしていく意向だ。

ローランド株式会社

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