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格安航空券を探してる?だったら「Googleフライト」を使ってみよう

ネット全盛の昨今、国内旅行も海外旅行もツアーではなくすべて自分で手配する人が増えました。航空券からホテルの予約まで、いまやネットで簡単に済ませられます。

中でも航空券は、同じルートで何社も飛んでいたり、経由便だと格段に安くなったりと、しっかり調べて購入すればかなり予算を浮かせられます。

そんな格安航空券、見つける方法はいくつかあります。有名どころでは、航空券検索サイトの「スカイスキャナー」や旅行比較サイトの「トラベルコ」といったところになりますが、実はGoogleも航空券検索サービスを提供しています。それが「Googleフライト」です。

さまざまな方法で航空券を探せるのですが、中でもおもしろいのが安い航空券の探し方。まずは基本的な使い方を知ってから、格安航空券を探す方法を見ていきましょう。

■基本的な使い方

まずは使い方を見ていきます。ページはGoogleらしく、いたってシンプル。検索窓の上の「往復or片道」「人数」「シートのクラス」を選び、あとは「出発地」「目的地」「日程」を指定して検索するだけ。

そこで、2020年2月22日(土)~24日(月)の3連休に1人でエコノミークラスを使ってのタイ・バンコク旅行を例に、チケットの探し方を見ていきましょう。

▲ 検索結果の上位には「おすすめの往路便」が出てくる。これはあくまで「おすすめ」であって最安ではないので注意。また往復の料金は、往路に表示された航空券を選んだ上でのおすすめの往復料金ということを覚えておこう

▲検索結果の画面を下にスクロールすると「その他の往路便」が表示されている。最安はなんと往復3万2990円! ただし「1か所を経由」とあるので、直行便ではない

▲さらのその下に表示されている赤い注意マークにマウスカーソルを持っていくと、「乗り継ぎの待ち時間 15時間25分」となっている! しかも深夜乗り継ぎだ。よく見るとこの便は、羽田からバンコクまで24時間20分かかり、出発翌日となる23日の10時10分着とある。注意マークには気をつけよう

おすすめの往路便4つの中では、最安はタイ・エアアジアXの往復5万1846円になります。でもこれ、22日(土)20時15分成田発で、バンコクには23日(日)深夜1時25分着です。

▲フライトの詳細を知りたい場合は、一番右の↓マークをクリックすればOK。使われる飛行機(この場合はボーイング777)の情報から飛行機の足元スペースの広さまで表示される。

▲ちなみに足元スペースの部分には、場合によっては使われる飛行機の座席周りの情報が掲載される。電源情報は地味にうれしい!

できればもう少し、現地滞在時間を増やしたいので、2番目のノックスクートを選んでみます。

▲往路便を決めて、詳細画面で「フライトを選択」か、一覧画面の選択便の空欄をクリックすると、復路便を選ぶ画面に変わる

どうやら、復路は難しい選択になりました。おすすめの一番上にあるタイ・エアアジアXはバンコクを24日(月)23時45分発で成田25日(火)朝8時着です。25日は仕事という場合は、この便は厳しいですね。そこで表示順を変えてみましょう。

▲便一覧の右上にある「表示順」をクリックするとソートできる。ちなみに「時間」は所要時間の短い順に並べ替えとなる

できれば24日(月)の20時までには日本に到着したいところです。

▲到着時間順に並べ替えると、このような順番に

20時近くの到着時間となると、上から5番目のバンコク10時45分発、成田19時着になりそうです。結果的に料金は6万7444円に上がってしまいました…。

▲エアアジアXを選ぶと、予約オプションが表示される

▲金額が書かれた欄を選択すると、各航空会社のサイトへ飛べるリンクが出てくる

▲場合によっては予約サイトが金額順に表示されることもある

これがGoogleフライトの基本的な使い方になります。この使い方を踏まえた上で、安い航空券を探す方法を見ていきましょう。

 

■目的地の最安値を日程で探す

行きたい場所は決まっているんだけど、いつ行こうか悩んでる。そんな場合は、日程から価格を調べるという方法があります。

まずは基本的な使い方にもあった検索結果画面から「日付グリッド」をクリックしてみてください。

すると、このように往路と復路の日付の組み合わせごとに最安値が表示されています。もちろん、出発や到着時間など条件を加えていくと価格は上がっていきますが、安い日程の目安にはなります。

もっとわかりやすくしたいなら、「料金グラフ」をクリックしてみてください。棒グラフで各日程の価格が表示されます。

▲表示されるのは検索時に指定した日程と同じ2泊3日での料金。出発日の価格が表示されている

料金グラフ表示の場合はかなり先の日程まで1画面で確認できるので、今回想定している日程はダメだけど、このあたりが安いから休みを合わせてみる、といった使い方もありかもしれません。

 

■日程から安く行ける場所を探す

次は、空いている日はあるんだけど行き先は決まっていない、という場合。せっかくの休みだから、どこか旅行に行きたい! そんな時はこの方法で行き先を探してみましょう。

基本的な使い方からここまでは東京ーバンコクを例に調べてきましたが、実はGoogleフライトでは目的地がなくても航空券を探せます。これは行き先が決まっていない場合に有効です。方法は簡単。「目的地を入力」欄を空欄にすればいいだけ。さっそく検索してみましょう。

地図が出てきました。各都市に表示されている金額が、往復航空券の最安値になります。日程は初期設定では「今後6か月以内に予定している1週間の旅行」。そこで、この「今後6か月以内に予定している1週間の旅行」と書かれている部分をクリックしてください。

▲「今後6カ月以内に予定している1週間の旅行」をクリックするとこの画面が出てくる

▲日程が決まっている場合は、上の「指定した日付」で日程を指定する

▲大まかに価格を知りたい場合は、「変更可能な日付」と調べたい月、期間を選ぶ

せっかくなので、先ほどと同じ日程、2月22日(土)~24日(月)の3連休を指定してみましょう。

▲地図上に表示される価格が変わった!

▲地図は拡大も移動もできる。海外だけでなく国内の価格も表示されるので、国内旅行にも使える

条件を付けてみると、中国内陸部が安いことがわかりました。大まかな価格だけを知りたいのであれば、これでOKですね。しかし、もっと具体的に調べたいのであれば、もう少し絞る必要があります。そこで注目するのが地図の左上です。

この部分をそれぞれ設定することで、地図上の価格も変わっていきます。

▲「直行便」では、直行便か経由便かを指定できる。2泊3日という短い日程を考えて「直行便のみ」を選択

▲「航空会社」では、アライアンス(航空会社連合)縛りも可能。マイルを貯めている人にはうれしい機能。ここではLCCも視野に入れたいので「すべての航空会社を選択」に

▲「時刻」は往路と復路それぞれで出発時刻と到着時刻を指定できる。なるべく現地での時間を増やしたいので、往路は「出発時刻7:00~12:00」、復路は「到着時刻12:00~20:00」に

▲最も右にある「期間」はフライト時間。ここでも現地滞在時間優先で「6時間未満」に

細かく指定していくと、価格が変わるだけでなく、そもそも行ける場所が絞られてきます(ちなみに「手荷物」は現在、1個しか選べないので割愛しました。おそらく今後のアップデートでLCCの預け入れ料金などを加味した価格が反映されていくはず)。

そしてこれらの条件で絞られた料金がこちらです。

羽田もしくは成田からの直行便があり、かつ遠くない場所に絞られましたね。ここから旅行先を選んでいくという方法もありかもしれません。ちなみに、「出発日」と「復路の日付」欄の下にある「料金」でも絞れます。

あとは、価格を調べたい都市をクリックすればOKです。

▲台北をクリックすると左側に「台北市」と表示され、指定した日程の最安値と「フライトを表示」というボタンが出てくる

「フライトを表示」ボタンをクリックすると、基本的な使い方と同様のフライト一覧ページが出てきます。そこからは、「日付グリッド」や「料金グラフ」で、日程ごとの最安値を確認してみましょう。

*  *  *

実は他にも機能は数多く付いています。目的地も、都市指定や指定しない以外に「ヨーロッパ」「アジア」といった広い地域を指定しての検索も可能です。

▲行き先を「ヨーロッパ」で「今後6カ月以内に予定している1週間の旅行」で検索した結果

▲比較的安いポルトガルのリスボンをクリックすると、6月1日~6月9日の日程で、カタール航空を利用しての1回乗り換えだと6万4330円だということがわかる

「Googleフライト」はサービスが始まってさほど経っていないため、今後もさまざまなアップデートが行われる可能性があります。現時点でも航空券を探すにはかなり便利なのですが、今後の進化にも期待したいところです。

また、まずは「Googleフライト」で航空券を絞った上で、同条件で「スカイスキャナー」や「トラベルコ」でも調べてみるというのも、安い航空券を探すには効果的かもしれません。

あの日がぽっかり空いてるんだけど、どこか行きたいな。そんな人はぜひ一度、「Googleフライト」を使ってみてはいかがでしょうか。

>> Googleフライト

 

※今回の検索結果は2020年1月19日のものです。検索する日時によって結果が異なる場合があります。

(文/円道秀和<&GP>)

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