LINE MUSIC株式会社運営の音楽ストリーミングサービス「LINE MUSIC」が2020年の大型リニューアルの第一弾を実施。独自のフリーミアムモデルを導入し、無料ユーザーでも全楽曲・MVのフル再生が可能となった。
無料・広告なし・フル再生
2015年6月に提供が開始された同サービスは、楽曲約5,900万曲、10万本以上の高画質MVを配信し、累計ダウンロード数3,200万を突破。これまで、無料ユーザーは各楽曲を30秒の尺でしか視聴できなかったが、このたびのリニューアルで、全楽曲や公式MVなどの映像コンテンツを広告なしでフル再生することが可能となった(ダウンロード購入限定曲は対象外)。
ただし、フル再生は各楽曲・各MVにつき、それぞれ月1回のみであり、2回目以降の再生は従来の30秒尺で再生される。しかし、再生履歴は翌月の1日0時にリセットされ、一度フル再生した楽曲・MVも翌月にはフル再生することができるのだ。
CMで気になったアーティストの曲を聴いてみたり、アーティストの新譜を1回ためしに聴いてみたり、ドライブや料理のときに人気ランキング100を1位から聴き流してみたりと、幅広い利用ができるだろう。
誰でも気軽にサブスク型音楽を
同サービスは、LINE IDを保有していれば、「LINE MUSIC」アプリをダウンロードするだけで事前登録など不要ですぐに利用できるのも特徴。
このように、無料・広告なし・登録なしで全楽曲・MVのフル再生ができる音楽ストリーミングサービスは、同サービスが日本初・業界初である。
同社は今後も、サブスクリプション型音楽サービスの楽しさを直接体験できる機会を創出し、日本の音楽市場の活性化に貢献していくようだ。2020年リニューアル第2弾としては、夏を目処に、LINEのAI技術を活用した楽曲レコメンド機能などを追加し、より使いやすくスタイリッシュなアプリを目指して大型リニューアルを予定しているとのこと。
ますますリニューアルされるであろう同サービス利用をきっかけに、サブスクリプション型音楽サービスを利用する人は増えるかもしれない。先日Techableでも取り上げたApp Annieによる2019年のモバイル市場の動向がレポートされた「モバイル市場年鑑 2020」では、全世界においてサブスクリプションの成功が取り上げられていた。2020年も予想通り、サブスクの勢いは増していきそうだ。
- Original:https://techable.jp/archives/115523
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口