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Apple、iCloudバックアップの暗号化計画を断念していた

apple fbi
 
Appleは、iCloudにおけるiPhoneのバックアップデータを完全暗号化する計画を断念した模様です。米連邦捜査局(FBI)から犯罪捜査に支障が出るとの苦情があったためと、Reutersが報じています。

FBIは暗号化計画に反対

Reutersが関係者から入手した情報によれば、Appleは約2年以上前、FBIに対し、iCloudに保存したiPhoneのデータをエンドツーエンドで暗号化するサービスを提供する計画があると伝えました。これはハッカーからの攻撃を防ぐのが狙いであり、実現すればAppleは暗号化データの鍵を一切持たないことになります。
 
しかし犯罪に用いられたiPhoneのデータが証拠として提出できなくなるとして、FBI側からは反対の声が上がっていました。
 
翌年AppleはFBIに、暗号化を断念する計画を伝えたものの、公には報じられませんでした。

AppleはFBIにバックアップデータを提出

Appleが暗号化計画を中止した理由は不明ですが、Appleの元社員によれば、FBIに配慮しただけなく、ユーザーがロックアクトしてしまうケースが多発するなど、ほかの要因もあったと見られています。
 
AppleとFBIは、昨年12月にフロリダ州ペンサコーラの海軍基地で起きた発砲事件でも、犯人が所持していたiPhoneのロック解除を巡って対立。バー司法長官はAppleに対しiPhoneのロックを解除し捜査に協力するよう要請し、トランプ大統領はAppleが捜査に非協力的だと批判しました。
 
ただし同件については、AppleはiCloudに保存された犯人のiPhoneのバックアップデータを捜査当局に提出しています。
 
 
Source:Reuters
(lunatic)

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