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NTTドコモ、5Gの次「6G」に向けた技術展望を公開、進化版5Gも提示

NTTドコモ 6G ホワイトペーパー
 
NTTドコモは1月22日、5Gに続く「6G」時代に向けた技術開発の見通しをまとめたホワイトペーパーを公開しました。空、海、宇宙のエリア化などの未来的イメージと同時に、通信速度向上の下り偏重から上りへのシフトといった課題も示されています。

10年ごとに進化してきた移動体通信

NTTドコモが公開したホワイトペーパー「5Gの高度化と6G」では、1979年に世界初のセルラー方式による移動体通信サービスが開始された後、約10年サイクルで進化を続けてきたことを踏まえ、2020年に商用サービスが開始される5Gの進化版である「5G evolution」、そして2030年代の「6G」への技術的展望がまとめられています。
 

 

空飛ぶ車や無線信号による電力供給も

ホワイトペーパーでは、現在の移動通信システムがカバーできていない空・海・宇宙などを含むあらゆる場所をカバーすることで、空飛ぶ車や宇宙旅行などへの応用が可能になる、とする未来図が提示されています。
 

 
また、さまざまなものがインターネットに接続される時代を見据えた「超消費電力・低コスト化」とあわせて、無線信号を使って電力を供給する技術の実用化などへの期待も語られています。
 

 

カバーエリア、通信速度の下り偏重などの課題も

5Gでは、ミリ波のような高周波数帯の電波を使うことで超高速通信を実現できている一方、電波の特性上カバーできるエリアが狭いという課題もあります。
 

 
NTTドコモは、5Gの初期段階ではLTEまでと同様、通信速度向上の努力が下り(ダウンロード)に偏っていたとして、今後は上り(アップロード)速度の向上に加えて、現在のベストエフォート型より安定した通信速度の提供などを課題として挙げています。
 

 
5Gの産業面での活用方法として期待されている、遠隔医療や自動運転などでは、リアルタイムで大量のデータをやり取りできる信頼性の高い通信が求められるため、今後の研究開発の進展が期待されます。
 
 
Source:NTTドコモ
(hato)

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