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iPhone11のカメラ性能をDxOMarkが評価、ズーム機能以外は非常に優秀

Apple iPhone11
 
iPhone11カメラ性能の評価結果を、スマートフォンカメラの評価で知られるDxOMarkが公開しました。望遠レンズがないことで、ズーム撮影とポートレートモードで不利とはいえ、高い評価が与えられています。

iPhone11は「写真、動画とも非常に優秀」

iPhone11カメラ性能評価について、DxOMarkは現地時間1月23日に公開したレポートで「写真、動画とも非常に優秀」と高く評価しています
 
さまざまな条件下でiPhone11とiPhone11 Pro Maxで撮影した写真を比較しても、目立った差はありません。
 

 

 

ズームとポートレートでは不利に

望遠カメラのないiPhone11に不利だったのは、2倍ズームでの撮影です。iPhone11では、広角レンズの画像を拡大する(デジタルズーム)ため、細部がつぶれてしまいます。
 

 
ポートレート撮影は、iPhone11でも被写体の背景がぼけた写真が撮影できています。しかし、望遠カメラが使えるiPhone11 Pro Maxと細部を比較すると、iPhone11 Pro Maxのほうが輪郭が正確に認識されていることがわかります。
 

 
DxOMarkはこのほか、撮影条件によってリンギング、ディストーション、モアレといったノイズが出たことをiPhone11の減点要因としています。
 

 

動画撮影はiPhone11 Pro Maxと同等

iPhone11の動画撮影性能は、iPhone11 Pro Maxとほぼ同等で、手ぶれ補正の効果、適切な露出や色表現、HDRの効果による高いコントラストなどを評価しています。
 
わずかな減点の要因として、歩きながら撮影した動画で背景が歪んで見える「こんにゃく現象」(jello effect artifact)の発生が挙げられています。
 
こちらがiPhone11で撮影した動画です。
 

 
こちらがiPhone11 Pro Maxで撮影した動画です。
 

 

総合スコアは109点で17位

さまざまな状況で、iPhone11で写真と動画を撮影し比較した結果、DxOMarkはiPhone11の写真を112点、動画を101点、総合で109点と評価しています。
 

 
この評価は、iPhone11 Pro Maxの写真124点、動画102点、総合117点を下回っていますが、これはズーム撮影性能とポートレートモードで望遠レンズのないiPhone11が不利になったためです。
 

 
なお、総合スコアでiPhone11は17位で、iPhone11 Pro Maxの5位よりは下位ながら、前年のデュアルカメラモデルiPhone XS Maxの19位(総合106点)を上回りました(順位はすべて本稿執筆時点のものです)。
 
 
Source:DxOMark
(hato)

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