1911年の創業以来100年以上にわたり、産業安全用保護具やスポーツ用各種アイウエアなど、眼を護る製品を開発してきた山本光学株式会社は、スマートグラス「Versatile(バーサタイル)」を開発。
株式会社シーイーシー開発の製造現場の作業者向けアプリケーション「EdaGlass(エダグラス)」を搭載した同製品は、2019年8月よりアイシン・エィ・ダブリュ株式会社の現場にて実証実験が行われている。
三社による実証実験
2019年8月より障がい者雇用に積極的に取り組むアイシン・エィ・ダブリュの現場にて実施されている。同製品が実証実験に採用された理由としては、軽さや装着感、そして保護めがねの装着が義務付けられている製造現場で使用できる「保護めがね型スマートグラス」という新規性が大きいとのことだ。
現場で使えるスマートグラス
「作業の効率化」と「安全面」を両立させ、なおかつ長時間装着の負担が少ない設計で「現場で使える」スマートグラスとして注目されている同製品。聴覚障がい者のみならず、「EdaGlass」の多言語翻訳機能を活かして、外国人労働者とのコミュニケーションにも役立ちそうだ。また、製造現場以外にも、ハンズフリーで情報伝達を行うことが望ましい博物館のガイダンスや映画での字幕表示など、多くの活用シーンが見込まれている。
民間企業における障がい者の実雇用率は7年連続で過去最高を更新し、2%を超えたという。しかし、情報伝達の課題は解決されていないのが現状だ。実運用間近の段階だとされている同製品がそういった課題を解決に導いてくれることを期待したい。
- Original:https://techable.jp/archives/115922
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口