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Apple TV+の米会員数は3,360万人〜2カ月でHuluやDisney+抜く

Apple TV+ ロゴ
 
新作が矢継ぎ早に公開されるApple TV+ですが、Appleは会員数を明らかにしていません。しかし民間企業による調査の結果、米国だけでおよそ3,360万人の会員を有していることが分かりました。

アナリストの予想を上回る伸び

Apple TV+が発表された際、投資銀行Cowenは2020年に1,200万人(2021年に2,100万人)の会員登録が見込めるだろうと予測しました。その後、1年間視聴が無料になる特典や月額料金(600円)が明らかにされると、投資銀行JP Morganは2020年末までに3,400万人(うち有料会員数が約1,050万人)が会員になると見積もりました。
 
しかしAmpere Analysisの調査によると、11月のサービス開始から2カ月間で、米国だけですでに3,360万人がApple TV+の会員となっているようです。この数字はNetflixの6,130万人やAmazonの4,220万人には及ばないものの、Huluの3,180万人、Disney+の2,320万人を上回っています。

大盤振る舞いの無料特典には理由がある

もちろん、会員数を急激に増やすことができたのは、コンテンツが魅力的だったのもあるでしょうが、特定のApple製品を2019年9月20日以降に購入することで1年間無料でApple TV+を利用できる特典によるところが大きいはずです。
 
かといって、会員数を無料で水増ししているだけではないかとAppleを責めるのはお門違いでしょう。他の動画ストリーミングサービスと、Apple TV+はやや性質が異なるからです。
 
Appleは、Apple TV+を単なる動画ストリーミングサービスに留まらない、ユーザーをApple製品に繋ぎ止めておく(Appleのエコシステムに組み込む)ための“仕掛け”として用いています。
 
個人が毎年Apple製品を購入しなくとも、Apple TV+は最大6人の家族で共有(ファミリー共有)できるため、家族の誰かが1年に1度iPhoneやMacを購入すれば、家族全員が実質的に毎年無料でApple TV+を利用することができます。
 
つまりAppleにとっては、ユーザーに自社のハードウェアを定期的に購入してもらうことが最終目的であり、そのための手段しての側面もApple TV+は持っているのです。
 
どこかの時点でAppleが正式に会員数を発表するでしょうが、米国の会員数3,360万人が事実ならば、ひとまず上々の滑り出しといったところでしょうか。
 
 
Source:iPhone Hacks,WSJ,日本経済新聞
(kihachi)

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