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Virgin OrbitがISIと提携し諜報、防衛機関向けの迅速な衛星打ち上げサービス提供へ

小型衛星の打ち上げを手がけるVirgin Orbit(ヴァージン・オービット)はイスラエルのImageSat International(ISI)と提携して、小型衛星による観測を驚くほど短時間でかつ、ほぼ世界中のどこででも展開できる打ち上げサービスを提供する。これは特に、国家安全保障や諜報関連の顧客を対象としたサービスで、ISIのリモートセンシングの専門知識や運用能力と、Virgin Galactic(ヴァージン・ギャランティック)のLauncherOneシステムを使用し、基本的にどのような宇宙関連施設からでも短期間で打ち上げられる能力を兼ね備えている。

LauncherOneは、ジャンボジェット機を改良した航空機によって係留された後に、2段式ロケットを使って小型衛星(660ポンド、約300kg以下のペイロード)を低軌道に投入する。LauncherOneを高高度に運ぶことで、打ち上げにかかる燃料コストを削減し、また打ち上げごとにわずか1200万ドル(約13億円)で小型のペイロードを宇宙に送ることができる。

ヴァージン・ギャラクティックとISIによるこのシステムは、独自設計の衛星による観測が必要な顧客である諜報機関や防衛機関のニーズを満たすために最適な方法であり、また時限的な状況に対処するためには、迅速な対応が必要であると主張している。確かに、国家偵察局(NRO)のような機関は迅速な打ち上げという要求を満たすベンダーを探しており、特に「Rapid Acquisition of a Small Rocket(RASR)」と呼ばれるプログラムを導入し、これを調達している。また、ロケット打ち上げスタートアップのRocket Lab(ロケット・ラボ)は、2020年最初のミッションをこのプログラム下で実施すると発表しており、Virgin OrbitとISIの提携と競合しそうだ。

高解像度の衛星画像と、そのデータ分析サービスを組み合わせたオンデマンド打ち上げシステムの提供は、国家安全保障機関にとって魅力的なサービスとなりうることは間違いない。ヴァージン・オービットはロケット打ち上げのための重要なハードルをクリアする必要があるが、すべてが計画通りに進めばそれも2020年中に実現するはずだ。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

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