2019年、世界のスマートフォン売上は調査会社が集計を始めて以来初の減少を記録した。11年間追跡を続けているGartner(ガートナー)の場合、2019年の数値は2%減だった。しかし先週の世界デバイス予測の発表に続き、同社がスマートフォンの数値を掘り下げた結果、やや明るい未来が見えてきた。
Garterの最新データでは、世界のスマートフォン売上傾向は2020年に逆転し、全世界売上は3%上昇すると予測した。ささやかな成功だが、数年続いた停滞と減少のあとだけに、小さくても勝利は勝利だ。
最近は数値が減少した理由の詳細には触れないが、2020年は5Gへの移行がようやく、本格的にかたちある見返りをメーカーにもたらす年になると期待されている。もちろんAppleも、年末までにこのゲームに参加することが予想されており、一連のQualcommチップは低価格5Gデバイスを現実のものにする後押しになるだろう。
5G携帯の発売が最大の影響を与えると予想されているのは、中東および北アフリカ地域(対前年比総売上5.9%)、周辺アジア太平洋地域(同5.7%)および大中国圏(同5.1%)だ。
しかしながら5Gは、結局のところ減少するスマートフォン売上の一時的解決にしかならない可能性がある。フォームファクターや機能に大きな革新が起きない限り、スマートフォン売上の傾向に大きな変化が見られることは想像しにくい。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )