米国時間1月29日、Microsoft(マイクロソフト)は会計年度の2020年の第2四半期(暦年では2019年第4四半期)の決算を発表した。これによると当期の純収入は14%アップの369億ドル(約4兆円)、純利益は38%アップの116億ドル(約1兆2600億円)、希薄化後1株あたり利益は1.51ドルだった。
アナリストは1株あたり利益1.32ドル、売上356.7億ドル、純利益101.2億ドル程度を予想していた。 発表が予想を上回ったため、株価は時間外取引で2%アップした。
というわけで好調のマイクロソフトだが、クラウド事業はどうだっただろう?Azure、Office 365などMicrosoftの未来志向プロダクトの動向を見てみよう。数値はいずれも売上の対前年比だ。
- Office 365:27%アップ
- Azure:62%アップ
- コンシューマー向けOffice製品とクラウドサービス:19%アップ
- エンタープライズ向けDynamics 365:42%アップ
GAAPベースの数値であるため通貨価値の変動は調整されていない。いわゆる実質通貨ベースの計算だとAzureの成長はもう少し高く64%となる。
上記に加え、近年同社が買収したLinkedInも対前年比で24%成長した。 2 in 1タイプのノート、Surfaceの成長は1桁にとどまった。Xboxのコンテンツ売上は11%ダウンしている。Microsoftでは以前からLinkedInの成長を特に重視すると述べていた。
決算結果の詳しい検討はまた報じるとして、数字をざっと眺めた印象は同社のクラウドへの転換は順調に進んでいるというものだ。時間外取引の株価は小幅上げにとどまったが、同社の株価は2014年のサティヤ・ナデラ氏のCEO就任後は右肩上がりが続き、この記事の執筆時点で時価総額1兆2800億ドル(約140兆円)を記録している。1月28日にやはり好調な四半期決算を発表したライバルのApple(アップル)の上げ幅も小幅だった。
今週はテクノロジー企業の四半期決算のラッシュとなっているが、これまでのところトップグループの経営状態は悪くないようだ。
画像:Justin Sullivan/Getty Images
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(翻訳:滑川海彦@Facebook)