Appleが、買収した人工知能(AI)企業のXnor.aiを、米国防総省の軍事研究から撤退させた、とThe Informationが報じています。
Appleが買収した人工知能企業Xnor.ai
Appleが先日買収したXnor.aiは、クラウドではなくデバイス上で機械学習を処理するエッジ型と呼ばれる技術に強みを持つスタートアップ企業です。
Appleが推定買収額の約2億ドル(約220億円)を投じた理由は、ユーザーのプライバシーを重視する方針を堅持しながらSiriの能力を強化するためではないか、と推測されています。
Appleの指示により軍事目的研究から撤退
The Informationは、Xnor.aiは米国防総省(通称ペンタゴン)の「Project Maven」と呼ばれるプロジェクトに参加していましたが、AppleはXnor.aiを同プロジェクトから撤退させた、と伝えています。
「Project Maven」は、ドローンが収集した画像を機械学習を使って解析する軍事プロジェクトで、Googleでは参画に反対する4,000人以上の従業員がサンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)に署名を提出したことでも話題となりました。
巨額の研究資金が投じられている同プロジェクトには、MicrosoftやAmazonも参画しているとみられています。
Appleらしい判断
このニュースを伝えた米メディア9to5Macは、Xnor.aiとペンタゴンの契約が解除されたとしても、Appleが契約の存在を認めることはほぼ絶対にないだろう、と指摘しています。
また、Xnor.aiを軍事目的研究から撤退させたのはAppleの価値観と一致している、ともコメントしています。
Source:The Information via 9to5Mac
Photo:米国防総省
(hato)
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania