さらにいえば、トークンプラットフォームに始終つながっていなくても取引ができれば、店舗や金融機関でも扱いやすいだろう。
こういったケースでは各トークンの絶対的価値を評価し、オフラインでのトランザクションを検証する仕組みが必要になる。このほど、IBMはトークンの価値評価に関する特許を取得。同技術は、クロスプラットフォーム含めたオフラインでの電子通貨やサービス/モノ/債権などの交換円滑化に寄与するかもしれない。
・追跡した情報集計からトークンを格付け
IBMの開発した技術では、さまざまな種類のトークンを作成から破棄まで追跡して評価する。トークンの追跡では、トークンタイプや価値など複数の記録値が集計され、これが評価に利用される。
信頼性の高い通貨/トークンとの交換履歴なんかの情報をもとに、利用するトークンの信頼性を格付け。これにより信頼性が担保されて、別プラットフォーム間での取引が可能になるようだ。
・オフライン時のトランザクションをトークンファイルで保持
オフライン時には、外部にあるメモリデバイスにトランザクションイベントを記録。「トークンファイル」として保持され、プラットフォームに接続された際に転送され検証される。
このとき、同じタイプのトークンの平均推定価値や記録されたイベントから、トークンの価値を推定する仕組み。
ところで、たとえ各トークンやトランザクションの信頼性や価値は評価できたとしても、技術的な仕様の違いは解決できていない。その点は、IBMも参加するToken Taxonomy Initiative(TTI)なんかが、業界標準の策定をがんばってくれていて、トークンエコノミーの拡大に期待したい。
参照元:Self-aware token/ USPTO PATENT FULL-TEXT AND IMAGE DATABASE
- Original:https://techable.jp/archives/116182
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:YamadaYoji