VRは「見るもの」から「体験するもの」へ。それを実感させてくれそうなシステムが誕生した。
2015年の設立以来、XR技術を活かしたソリューションビジネスなどを展開してきた株式会社アルファコードは、1つのVR空間に同時に複数人が入り込めるシステム「コミュニケーションVR」を開発。幕張メッセで開催される「地方創生EXPO」にて展示する。
共有できるVR空間
同システムは、同社が提供するVR/MR配信プラットフォーム「Blinky(ブリンキー)」をベースに開発された。
ひとりでも楽しめるVR体験だが、同システムにより、複数人が同時に同じVR空間を体験・共有することで、その感動やリアリティは増大する。2020年2月5日~7日まで幕張メッセで開催される「地方創生EXPO」にて展示され、体験できるという。また、同システムのほか、双眼鏡型VRヘッドマウントディスプレイと匂いデバイスが連携したコンテンツもあるとのこと。
多様な利用シーン
同システムの活用シーンはさまざま。例えば、企業説明会や工場見学などでは、企業の担当者が参加者とともにVR空間に入り、映し出される社内や工場内を案内できるため、参加者の理解度を深めることができるという。また、多拠点生活などで注目を集めている移住体験に興味のある人には、地域の人がガイド役となり、土地の魅力を効果的に伝えることが可能になるのだ。
同システムにより、実際に現地に行かずともその場の雰囲気を体験でき、複数箇所を短時間で見られるため、交通費や移動時間の削減ができるというメリットもある。
360°カメラで撮影した映像をカメラメーカーのアプリで簡易編集後、スマートフォンからアップロードするだけという手軽さが特徴。BlinkyのVR空間内で本格的に編集したい場合は、「Windows Mixed Reality 対応PC」「Windows Mixed Reality 対応HMD」を追加で用意すると、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)を付けたまま、モーションコントローラーで高度な編集作業が可能となるという。
- Original:https://techable.jp/archives/116279
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口