1月30日、世界保健機関(WHO)が「国際緊急事態」を宣言したことを受けて、Facebookは新型コロナウイルスに関するデマ情報の締め出しに乗り出した。
・投稿の信憑性を人がチェック
同社はFacebookとInstagramで、新型コロナウイルスに関するフェイクニュースや、ユーザーに害を及ぼす危険性のある予防・治療法などの情報拡散を防止するために、具体的な方策を取る。
ニュースリリースによれば、まず、同社が契約している世界中の真偽検証スタッフ(ファクトチェッカー)が投稿内容を一つひとつ検証。それが偽りと判明した場合、投稿記事の「拡散を制限」すると同時に、正しい情報を表示するとのこと。
また、偽りの投稿をすでに誰かがシェアしていた場合、シェアしたユーザーには、Facebook/Instagramの運営から、その投稿が偽りであることを知らせる通知が届く。
・保健機関が指摘する「陰謀説」を削除
現在、コロナウイルスについての様々な陰謀説がネット上に乱れ飛んでいる。例えば、コロナウイルスは生物兵器であるという説や、誰かが意図的に拡散させたものであるという説、中国は本当の感染者数を隠しているといった説だ。
Facebookはこうした諸説や真偽不明の主張のうち、人々の害になる可能性があるとして国際保健機関や各国当局が注意を呼びかけているものを削除すると決定。現在その作業が進められている。
・間違った治療・予防法を削除
新型コロナウイルスの治療法・予防法に関する投稿も、真偽検証の対象なる。そして、例えば「漂白剤を飲むと治る」といった根拠のない投稿は削除される。
また、Instagramでは、こうした偽りの治療法・予防法に関連するハッシュタグの使用にも制限がかかるとのこと。
- Original:https://techable.jp/archives/116286
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:信人安谷