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Foxconn、中国の工場閉鎖期間が延長されればiPhone生産に影響

iPhone11 Apple
 
感染者が増え続けている新型コロナウイルスの影響で、現在台湾Foxconnは2月10日頃まで中国の生産工場を閉鎖していますが、閉鎖期間がさらに長引けばiPhoneを含むスマートフォンの生産に影響が出ると、Reutersが報じています。

2月10日頃まで稼働停止

Reutersが関係者から入手した情報によれば、Foxconnは中国の工場に対し、iPhoneを含むほぼ全てのスマートフォンの生産を、2月10日頃まで停止する指示を出しています
 
Foxconnの中国最大の工場のひとつである蘇州工場には2月8日、上海工場には2月9日、広東州東莞工場には2月10日まで、工場の稼働を停止するよう指示が出ているとのことです。
 
ただしベトナム、インド、メキシコの工場が中国の不足分を補っているため、現地時間2月3日の時点では、Foxconnの生産全体にそれほど大きな影響は出ていません
 
関係者はReutersに対し、工場の稼働停止が2月10日以降も続く場合、iPhoneの出荷に影響が出ると語っています。「(工場閉鎖が)さらに1週間、あるいは1カ月続く場合が心配だ。影響は大きなものになる。Appleの生産ラインにも間違いなく影響が出る」さらに「難しいのは、(2月10日に)生産を再開できるかどうかということだ。中央および地方政府の判断に従うしかない」とも述べています。

自宅待機と健康状態報告を指示

Reutersが入手した2月1日付けの社内メモによると、Foxconnは新型コロナウイルスが最初に広まったとされる武漢に住む従業員に対し、工場へは戻らず、健康状態を毎日マネージャーに報告するよう求めています。
 
また自宅待機し、報告義務を守っている従業員に対しては通常どおりの給与を支払う一方、報告を怠った場合は「厳重に処罰する」と警告しています。

現時点では影響は限定されているが…

Morningstarのアナリスト、ドン・ユー氏は、Foxconnへのコロナウイルスの影響は「限定されている」とコメントしています。武漢のある湖北省にFoxconn関連企業は4社あるものの、これら4社の2018年の売上高は同社総売上高のわずか1.8%に過ぎないためです。
 
しかしコロナウイルスの影響がさらに拡大し、Foxconnのスマートフォン生産の主工場がある広東州などにまで及んだ場合、業績見直しを余儀なくされるだろうと、ユー氏は述べています。

 
 
Source:Reuters
(lunatic)

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