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キャンプでこそ“ほったらかし料理”を!サーモス「シャトルシェフ」【アウトドア銘品図鑑】

2019年に登場したサーモスのアウトドアシリーズ。

サーモス自慢の断熱技術を活かしたクーラーバッグや食器、保冷缶ホルダー、タンブラー、ステンレスボトルなどなど、実用性と美しさを備えたアイテムがずらりとラインナップしています。その中には当然、「シャトルシェフ」の姿も。

サイズは1種類で、容量3L。3〜5人にちょうどいいサイズで、ファミリーキャンプを盛り上げます。

カラーは、シックなミッドナイトブルー。エレガントで大人な雰囲気のサイトにもマッチして、内側に入れる調理鍋は丸みを帯びたかわいいシルエット。女性も男性も手にしやすいデザインとなっています。また持ち手を収納できるというアウトドアシーンで役立つ設計です。

冬のキャンプでは外での調理が結構ツラいし、冬用の燃料は割高。だらだら調理に時間をかけたくはありません。

シャトルシェフなら寒さに震えながら鍋を火にかける時間は最小限に抑えられて、料理が冷めにくいなどメリットがいっぱい見つかりそう!

■がたつきにくい・ロック機構付き

シャトルシェフは保温容器と調理鍋で構成されています。基本は家庭用のシャトルシェフと同じですが、アウトドアを考慮した細かな仕様の違いが見られます。

家庭用のシャトルシェフは調理鍋が両手鍋になっていますが、アウトドア用は片手でも持てる仕様。家庭よりも作業スペースが限られるキャンプでは、鍋を持ってから「作業台が片付いてない!」と慌てることが少なくないのでこれは便利。しかも調理鍋のフタはガラス製ではなくステンレス製。割れないので安心ですね。

ちなみにアウトドア用の設計ですが、調理鍋は焚き火ではなくガスコンロやクッキングヒーターなどを利用します。保温容器はほかのシャトルシェフと同様、火にかけられません。

▲保温容器の中に、調理鍋を入れて使う

保温容器は二重構造で内側は真空。魔法びんと同じで抜群の保温力をもっています。クーラーボックスに鍋を入れても同様の効果を得られるのでは? と思ってしまいますが、シャトルシェフは熱々の調理鍋を入れてもOKだし、保温容器と調理鍋の隙間を極力なくしているので熱のロスを最小限に抑えられ、しっかり調理できます。

アウトドアシリーズのシャトルシェフは、フタを手前に倒すことでロックできます。ロックすると調理鍋のフタが押さえられるので、自宅で加熱、キャンプ場に向かうまでに車内で調理なんてこともできそう。

また、調理鍋のフタを保温容器にちょい置きできます。鍋のフタは置き場所に困るので、これはうれしい!

それに、このフタ置きのゴムがロック時にフタを押さえて中身をこぼれにくくするという役割も担っています。

保温容器に調理鍋をセットしても、ハンドルはほんの少し上に位置した状態。保温容器内にハンドルが落ちることがないので、スムーズに取り出せます。

保温調理のメリット① 燃料を1/2〜1/3に抑えられる

加熱した後、保温しながら調理します。加熱する時間はメニューによっても異なりますが、全体の調理時間の1/3が目安。食材が大きいときや気温が低い時期は、加熱時間を長めにして対応します。

調理鍋で5〜15分加熱。最初に焦げ目をつけておけば、香ばしさをプラスした煮込み料理になります。

フタをした調理鍋を保温容器に入れ、保温容器のフタを閉じる。あとは待つだけ。シチューやカレーは30分ほど放置すればよく、燃料を節約できます。冬はテント内など少しでもあたたかい場所に置くほうがベター。

保温容器のフタは取り外せます。魔法びんと同じ構造で高い保冷力があるので、調理しないときは氷水を張って飲み物を浸けて、簡易クーラーにしてもいいですね。

 

保温調理のメリット② 肉や魚介が硬くならない

肉も魚介も、高温で長時間加熱すると硬くなってしまいます。その点、シャトルシェフを使えば、高温になりすぎることなく、冬でも2時間後に70℃以上をキープできるほどの保温性を誇ります。

野菜入りのスープをしっかり沸騰させた後、時間差でアサリを投入。アサリにも火が通ったら保温容器に入れて保温調理に切り替えると、アサリの身が硬くなりにくく、ふっくら。煮込み料理だけでなく、加熱しすぎると“す”が入る蒸し物、パンの発酵でも重宝します。

 

保温調理のメリット③ 火が通っているのに煮崩れなし

10分加熱後、1時間放置。食器に取り出してみました。

小さくダイスカットしたジャガイモ、ニンジン、玉ねぎは煮崩れることなくピシッと角が残っています。ただし、通常のレシピ通りの水加減にしたので、ほんの少し水っぽい感じ。加熱中に蒸発する水分が大幅にカットされるので、水分は少なめがいいようです。

 

保温調理のメリット④ 焦げつきにくいので手入れが楽

短時間の加熱ですむので、焦げ付つきにくくなっています。

普通の鍋でごはんを炊くとき、ほかのことに夢中になっているとうっかり焦がしてしまうことも! シャトルシェフなら放置時間のほうが長いし、保温もできるのでいつまでもホカホカごはんを食べられます。

*  *  *

短時間の加熱で調理ができるシャトルシェフだから、みんなで温泉に行ったり遊びに出かけたりしている無人のキャンプサイトで調理が進みます。

本格的な料理だけでなく、その保温力の高さからレトルト食品の温めや熱燗にも使えるので、料理が苦手な人も十分使いこなせますよ。

>> サーモス

 

>> [連載]アウトドア銘品図鑑

(取材・文/大森弘恵)

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