サムスンはGalaxy Foldの機密保持に関しては驚くほど成功し、2019年にGalaxy S10が発表された際に、世界で初めて折りたたみスマートフォンを発表して世間をあっといわせた。一方、Galaxy Z Flipに関しては、同社はオスカー受賞式ですべてを披露していた(米国時間2月12日の朝の発表前には、多くのサムスン社員が座席で端末をいじっていたことは言うまでもない)。
もちろん、Flipの情報をまったく知らなかったわけではない。サムスンは公式にGalaxy Foldを発表する前から、moto razrスタイルのフォームファクタを披露していた。同社は折りたたみスマートフォンが一度きりのものではないことを、明確にしようとしていた。
サムスンは今日のUnpackedイベントで、「これまで見たこともないようなもの」と主張する新しい折りたたみスマートフォンを発表したが、これは正確には事実ではない。
確かに、Z Flipのフォームファクタは論理的で、スマートフォンが登場する前のクラムシェル型携帯の時代を思い出させる。なお、razrは先日のリリース以降、独自の問題に直面している。またFoldが無数の問題を抱えていたことから、Z Flipではこれまでにないほど厳しい目が注がれるだろう。
本体を開いたときの画面は6.7インチで、上部のパンチホールにカメラが配置されている。また閉じた状態では、時間や通知、バッテリー持続時間を表示するクイックバー以外の表示はほとんどない。なお,ケースを閉じた状態でも自撮りができる。カラーバーリエーションはブラック、パープル、ゴールドが用意されている。
初代Foldにて複数のレビュアーが端末の破損を報告した後、サムスンは多くの教訓を学んだことだろう。
サムスンによると、強度の増した折りたたみ式ガラスのおかげで20万回の折りたたみ動作に耐えられるという。初代Foldでは画面背面にゴミが混入し、ユーザー操作時にダメージが発生するという問題が発生したが、Z Flipではヒンジへのゴミの混入を排除するように設計していると述べた。同スマートフォンでは、内部にブラシシステムのようなものを備えている。
もちろん耐久性についてはまだ断言できないが(とはいえ、個人的にはこの製品を手にして興奮している)、1380ドル(約15万円)という価格は、少なくとも2000ドル(約22万円)のGalaxy Foldよりは安い。むしろこれは、サムスンのGalaxy S20 Ultraや、razrの価格帯に近い。
Galaxy Z Flipはバレンタインデーに発売される。一方、Thom Browne Edition(トム・ブラウン・エディション)では、デザイナーの象徴的なタッチをデバイスに取り入れ、明日ニューヨークで開催されるFashion Weekの特別イベントで詳細が発表される予定だ。
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(翻訳:塚本直樹Twitter)