インドのスマートフォン市場におけるAppleの存在感はそれほど大きくはないものの、2019年に高価格帯では大きくシェアを伸ばしたことが、調査会社IDCの調べで明らかになりました。
Appleがプレミアム価格帯ではSamsungを抜いて首位に
2019年通年でのインドにおけるスマートフォン出荷台数は1億5,250万台で、前年と比べ8%増となりました。またインドは2019年、中国に次ぐ世界で2番目に大きなスマホ市場へと成長しています。
所得の低い人々が多いインドでは、最も売れているのは200ドル以下の価格帯のスマホで、市場全体の79%を占めています。2019年通年でのインドにおけるスマホの平均販売価格は163ドルです。
ただし中価格帯(200ドル〜500ドル)の出荷台数が、2018年と比べ55.2%増と価格帯別ではもっとも大きな成長率を記録しました。同価格帯が全体に占める割合は19.3%です。
500ドル以上のプレミアム価格帯では、AppleがSamsungを抜いて首位となり、47.4%のシェアを獲得しました。IDCはこの要因について、旧モデルの大幅な値下げ、前モデルのiPhone XRよりも安価なiPhone11、またインド国内におけるデビットカード/クレジットカードのキャンペーンやオンライン小売店の積極的な販売攻勢を挙げています。
Appleのシェアは過去最大の75.6%
2019年第4四半期(10月〜12月)のインドにおけるスマホの出荷台数は3,690万台で、前年同期比では5.5%増となりました。同四半期における平均販売価格は172ドルで、前年同期と比べて71.9%増ともっとも出荷台数を伸ばしたのは、200ドル〜300ドルの価格帯のスマホでした。
500ドル以上のプレミアム価格帯では、Appleが75.6%と過去最大のシェアを得ています。
Source:IDC
(lunatic)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-274079/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania