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懐かしの「ダイヤル」搭載の携帯電話、米女性研究者が開発

Rotary Cellphone/Justine Haupt
 
大きな「ダイヤル」を搭載した携帯電話を、宇宙ステーション用機器の研究者が開発しました。実際に通話も可能です。ワンタッチダイヤルや不在着信表示といった便利機能もあります。

作ったのは宇宙ステーション用機器の研究者

ジーコジーコと回転させるダイヤルを搭載した携帯電話「Rotary Cellphone」を開発したのは、アメリカのブルックヘブン国立研究所で宇宙ステーション用機器の開発に携わる研究者、ジャスティン・ホープト氏です。
 

 
誰もがタッチスクリーンを触ってばかりいることに違和感を持っていたホープト氏は、タッチスクリーンの対極的存在であるダイヤル搭載の携帯電話を作ろうと思い立ったそうです。
 
「Rotary Cellphone」に使用した材料はこちらです。古い電話機から取り外したダイヤルや、基盤、アンテナが並んでいます。
 

 
筐体は3Dプリンタで製作しています。
 

 
ホープト氏は、第1号機でバッテリーが2時間も持たない原因が、すでに停波している2Gネットワーク用の部品を使っていたためだと気づき「大間違いだった」と後悔し、部品を変更しています。
 
ホープト氏のWebサイトでは、「Rotary Cellphone」に使用した回路の図面も公開されています。
 

 

ワンタッチ発信や不在着信の確認も可能

「Rotary Cellphone」は実際に動作し、ダイヤルを回して発信も可能です。
 

 
ただし、夫に電話をするのに、毎回ダイヤルを回すのは面倒なので、ボタン一つで発信できる物理ボタンも搭載しています。
 

 
「Rotary Cellphone」は、ポケットに入れたときに上になる面から背面にかけて、カーブした電子ペーパーを搭載しています。
 

 
この位置に電子ペーパーがあることで、不在着信の履歴などを表示することができます。
 

 

スティーブ・ジョブズ氏が発表した「iPhone」にもダイヤル?

ちなみに、ダイヤルを搭載した携帯電話といえば、2007年1月に初代iPhoneを発表した際、スティーブ・ジョブズ氏がジョークとしてお披露目した画像に登場しています。
 

 
 
Source:Justine Haupt via WIRED
Photo:John Schroter/YouTube
(hato)

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