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IBMがコマンドラインにAIを組み込むプロジェクト「CLAI」を発表!

IBMがコマンドラインインターフェイス(CLI)にAIを組み込み、使いやすくしようとしている。

ターミナルの黒い画面に慣れている方も、たまに使うコマンドやオプションをいちいち「man」や「help」で調べるのにわずらわしさを感じるだろう。

IBMによるオープンソースプロジェクト「CLAI(コマンドラインAI)」では、こういったわずらわしさを解消する機能(スキル)を提供してくれているほか、自身の要望を取り入れたAIの開発もできるようだ。

・自然言語を入力すると対応コマンドを生成

CLAIのsense-act APIを介してコマンドラインにアクセスすると、デフォルトでいくつかのスキルが利用できるようになっている。

最もAIっぽい「Natural Language to Command(nlc2cmd)」スキルでは、自然言語(英語)をコマンドラインに記述するだけで、対応するコマンドに変換してくれるようだ。例えば、「 compressing of archives using the “tar” command(tarコマンドを使用してアーカイブを圧縮する)」などと打ち込むと、オプション含めて目的を達成するためのコマンドが生成される。

現段階では、ほかにも「Delate」「Find」「Search」「chmod」といったコマンドに対応しているが、Bashコマンドすべてを網羅しているわけではないので注意したい。

・エラー発生時に正しいコマンドを提案してくれる

nlc2cmdスキルと合わせて使えそうなのが、「Man Page Explorer」スキル。「how to clear screen? (クリアスクリーンはどうやるの)」などと、自然言語でたずねると候補のコマンドを提案してくれるもので、こちらは「man」ページのBashコマンドすべてに対応している。

また、「Fixit」スキルは、入力したコマンドでエラーが発生すると、正しいコマンドを提案してくれる。こちらも「man」ページを参照しているため活用範囲が広そうだ。

ほかにも、IBM Cloudアプリのデプロイを自動化する際に使える「Cloud Deployment Automation」スキルが利用できる。

CLAIで利用可能なスキルを自作したいのであれば、CLAIのスキルを開発するためのPython3 APIが提供されていて、Bash環境で活用できるAIが開発可能だ。

このように、Bash初心者から上級者までかなり使えそうなCLAIの詳細は、GitHubぺージなどをご確認いただきたい。

参照元:Bringing AI to the Command Line/ IBM Research Blog

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