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新型コロナウイルスの影響で1〜3月の中国スマホ販売が激減する見通し

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中国・武漢で発生し、現在も拡散を続ける新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により、2020年第1四半期(1月〜3月)の中国におけるスマートフォン販売は前年同期比で20%以上減少する見通しです。調査会社カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチが伝えています。

外出禁止で店舗売上が大幅減

新型コロナウイルスの流行を受け、中国政府は1月24日に厳格な旅行禁止令を発令しました。これにより小売や企業間取引が急減速しており、中国のマクロ経済に打撃となるとカウンターポイントは予測しています。
 
中国スマホ市場に与える影響について同社は「外出禁止令が続く期間中、店舗の売上は前年比で5割以上落ち込む」と推測、スマホの第1四半期売上予測を2割下方修正した、と述べています。
 
スマホメーカー各社については、出荷の6割以上を中国国内向けとするHuawei、また店舗依存の販売チャネルを持つOppoおよびVivoが受けるダメージが特に大きいと、カウンターポイントは見ています。

iPhone SE 2の量産立ち上げに不安

なおAppleについては、Apple Storeの一時閉店による売上損失を約100万台と見積もっています。米国や台湾のエンジニアが中国に出張できないため、新製品開発にも影響が出ているとし、さらに3月下旬の発売が見込まれるiPhone SE 2(iPhone9)は、Foxconnの鄭州市の工場で充分な労働力を確保できないことから、量産立ち上げのトラブルが予想されると記しています。

中国スマホ市場は前年同期比で20%以上のマイナス

スマホ市場全体について同社は、中国でも世界でも、第1・第2四半期はマイナス成長となり、特に第1四半期については、中国市場は前年同期比で20%以上のマイナス、世界市場は同5〜6%減と、カウンターポイントは予測しています。
 
需要の一部は第3四半期にずれ込むと見られますが、新機種の発売も遅れていることから、新製品をあてにした需要は第3四半期の購買につながらない見込みが高く、2020年の世界スマホ市場は前年と比べ横ばいにとどまる可能性が強まっています。カウンターポイントは、以前は前年比でプラスと予測していました。

 
 
Source:PR Times/カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ
Photo:Pixabay
(lunatic)

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