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オルファだけどカッターじゃない!「OLFA WORKS」のナイフ&ノコギリ【アウトドア銘品図鑑】

会社や学校にひとつはある黄色いカッターナイフのオルファ。事務や工作でお世話になったオルファより、アウトドア向きのブランド「OLFA WORKS」が誕生しました。

▲上から2本ずつ、替刃式フィールドナイフFK1(1400円/税別)、替刃式フィールドノコギリFS1(2000円/税別)、替刃式ブッシュクラフトナイフBK1(1300円/税別)

今どきソロキャンパーの大好物、サンドベージュとオリーブドラブの2色展開で、ストラップコードまで付いています。

フィールドノコギリとフィールドナイフはカッターナイフ同様、大きめのダイヤルが付いていて、刃を出し入れできます。当然ですが、刃を突き刺すような作業は苦手です。

シースナイフにせよフォールディングナイフにせよ、刃の長さを変えることはできませんが、OLFA WORKSのナイフは刃を好みの長さに調整できます。操作も使い慣れたカッターナイフと同じだから、ナイフ初心者も扱いやすいんですね。

刃の交換は、ダイヤルを緩めてスライドさせるだけ。フィールドナイフとフィールドノコギリはダイヤルを緩め続けるとダイヤルがとれてしまいます。刃を取り付ける黒い樹脂パーツにワッシャーが組み込まれていて、樹脂パーツを斜めにするとワッシャーが落ちてしまうことも。組み込むのは簡単ですが、紛失すると刃のロックが効きづらくなるので注意しましょう。

 

■山菜摘みにも重宝しそうなフィールドナイフ

カッターナイフっぽいですが、フィールドナイフは波刃です。刃をポキッと折ることはできませんが、その分、カッターナイフよりも強度はあります。

ただ、そうはいっても薄めの刃なので木を削るというよりは、山菜摘みやキノコ狩り、ロープの切断なんかに向いています。よりタフなカッターナイフという位置づけでしょうか。

クラフトやサイト設営時など、ロープを切るときにストレスがありません。

ペットボトルだって切り口がズレにくい! 傾斜している面でも思い通りの場所を切ることができました。

フィールドナイフの後ろ側には蓋開けなんかに便利な金属製ピックが付いています。爪が弱くて折れやすい人にありがたい機能です。

 

■1.2mmのステンレス刃が頼もしいブッシュクラフトナイフ

ブッシュクラフトナイフは、オルファのクラフトナイフに似ています。

刃はハンドル付近にへこみがあり、ここで缶などの穴開けができます。ほかにも火にかけた鍋のツルを引っかけるなど多目的に使えますよ。

写真ではわかりづらいのですが、右がフィールドナイフ、左がブッシュクラフトナイフ。ブッシュクラフトナイフのほうが断然厚みがあります。

 

■ちょっと木を切りたいときにほしいフィールドノコギリ

刃は三角ではなく、台形で「上目」をつけた本格目立て。

細めの枝はもちろん、針葉樹の薪なら問題なく切ることができましたが、広葉樹の硬い薪は相当苦労します。

 

■試しにペグを作ってみた

クラフトは得意ではないので難しいことはできませんが、直径約2.5cmの枝を拾ってきて、ペグを作ってみました。

フィールドノコギリで適当な長さに切ってみます。これくらいの枝なら軽い力で切断できます。

軽く面取りをしてしまったあとですが、切断面はきれい。

次はブッシュクラフトナイフで地面に刺さりやすいよう角度をつけ、ロープがズレないくぼみを削ります。

ブッシュクラフトナイフの先端を枝の両側からねじ込み、穴を空けます。

スライド式のナイフなのでガンガン突き刺す作業は不安ですが、こじ開ける作業は問題ありませんでした。

フィールドナイフでロープを切り、穴に通します。かなり粗いですが、ペグっぽいものを作れました。BBQ用の串、スプーンやはしなど、焚き火を前にちょっと必要なものを作るのには十分な切れ味です。

硬い木を削る、バトニングなど、刃に大きな負荷がかかる作業は不安ですが、剪定(せんてい)したての枝や竹など、キャンプ場で手に入りやすいやわらかい素材なら無理なく作業できるでしょう。

使い慣れたカッターナイフに似ているので手に取りやすいですし、何よりもキャンプ仲間に「カッターナイフかと思ったらノコギリだった!」的な驚きを与える楽しみも見逃せません。2月27日発売です。

>> OLFA WORKS

 

>> [連載]アウトドア銘品図鑑

(取材・文/大森弘恵)

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