2018年頃よりハイエンドスマートフォンを中心に採用の進むTime of Flight(TOF)センサーは、今後5年間で市場規模が現在のおよそ2.5倍まで拡大する見通しです。Research and Marketsの最新調査から明らかになりました。
TOFセンサーの原理と役割
TOFセンサーは、光源から発した光が対象物で反射し、センサーに届くまでの光の飛行時間(時間差)を検出することで,対象物までの距離を把握します。
スマートフォンではこの原理を用いて、顔認証時に顔面を3Dの物体として捉えることによる認識精度の向上や、拡張現実(AR)コンテンツの精度向上に活用されています。
Apple製品についても、次期iPad ProやiPhone12への搭載が噂されています。
TOFセンサーの採用が他分野にも拡大
TOFセンサーは今後、スマートフォン以外の多くの製品への搭載が見込まれています。身近なところでは、PCやテレビへの搭載です。
他の分野でも、自動運転技術における物体認識や障害物検知への応用、医療機器への搭載などが進むと考えられています。
2020年の市場規模は28億ドルと予想されていますが、2025年には69億ドルに達する見通しです。
量産効果によるコストダウンによって、エントリーモデルを含めた多くのスマートフォンへの普及が期待されます。
Source:Research and Markets via Notebookcheck
Photo:MacRumors
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- Original:https://iphone-mania.jp/news-275322/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania