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日本発の「空飛ぶクルマ」ベンチャーのテトラ、航空機の世界大会「GoFly」決勝に挑戦

テトラ・アビエーション株式会社は、“空飛ぶクルマ”「eVTOL航空機」を開発する日本のスタートアップ。

同社では、米国連邦航空局(Federal Aviation Administration、FAA)による設計や安全性のチェック等を受け、米国での試験飛行許可を取得し、国際的な航空機コンペ「GoFly(ゴーフライ)」への参加を目指している。

このたび、同社が2年に渡って挑戦している「GoFly」の最終飛行審査が、2月27日~29日に開催される。

・東大大学院に在籍する中井 佑氏を中心としたプロジェクトチーム

テトラ(teTra)とは、東京大学工学部博士課程に在籍する中井 佑氏が、東大の支援を得て起業したベンチャー企業・テトラ・アビエーション株式会社が発起人となり、専門家やエンジニアが40人以上集まって結成された日本発のプロジェクトチーム。アメリカのボーイング社が後援する賞金総額2億円超の空飛ぶクルマの世界大会「GoFly」に日本から唯一参戦する。

「GoFly」は、1人乗りエア・モビリティの開発コンテストで、2017年9月からエントリーが開始され、これまでに103か国855チームが参加。その中から選ばれた24チームによる「GoFly」の最終飛行審査が、アメリカのNASAエイムズ研究宇宙センター内のMoffet Federal Airfieldにて、2月27日~29日にかけて開催される。

・米国連邦航空局の許可を取得、商業運用を目指す

「GoFly」への参加に向けて、テトラ・アビエーション株式会社は、実機体の米国内でのデモ飛行・テスト飛行を行うため、米国連邦航空局に試験飛行許可を申請し、書類審査や実地検査等を経たのち、許可を取得。

これは、日本企業としては初の許可取得となる。米国連邦航空局からの許認可は、エア・モビリティ開発において世界スタンダードとなっている。

許可を受け、同社で現在開発中の垂直離着陸航空機「teTra Mk-3E(テトラ3)」の実機体での本格飛行運用試験フェーズに移行。「GoFly」世界大会決勝(Final Fly Off)に向けて試験飛行を開始し、決勝での飛行を目指す。この「GoFly Final Fly Off」では、主催者が動画の配信を実施する予定だという。

同社では、日本発のベンチャー企業として許認可を取得したノウハウを日本の産業界に広く還元していきたい意向だ。世界大会終了後も、商業運用に向けた開発と実証実験を継続していく見込み。日本の航空業界を盛り上げる先駆者としての活躍が期待される。

GoFly公式サイト

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