米国時間2月25日、Salesforce(セールスフォース)は同社の共同CEO、Keith Block(キース・ブロック)氏の辞任を発表した。この結果ファウンダーであるMarc Benioff(マーク・ベニオフ)氏が、CRM巨人の単独CEO兼会長になった。ブロック氏の略歴はSalesforceの役員紹介ページからすでに削除されている。
ブロック氏は長年にわたる同社在籍中にバイスチェアマン、プレジデントおよびディレクターを務めたあと、2018年に共同CEOの職に就いた。それ以前はOracleに勤めていた。2012年に当時のOracle CEOであるMark Hurd(マーク・ハード)氏を批判する文書を複数公開した後Oracleを退社した。ハード氏は2019年に死去している。
業界ウォッチャーはブロック氏の共同CEO就任を、将来同氏が単独CEOになる前兆と見ていた(ベニオフ氏が降板するという前提で)。この短かった共同CEO在籍期間から見て、そのシナリオはありそうにないが、現時点でブロック氏はベニオフ氏のアドバイザーとして会社に残ることになっている。
「マーク(ベニオフ氏)とともにチームを率いてきたことは私にとって最大の名誉だった。このチームはSalesforceの売上を私が入社した2013年の40億ドル(約4410億円)から、2019年の170億ドル(約1兆8750億円)へと4倍以上に増やしてきた」と用意された声明でブロック氏は語った。「今、我々はグローバル企業としてさまざまな業界に目を向け、この分野で羨望の的となるエコシステムを持っている。私は当社の社員、顧客、およびパートナーズを誇りに思っている。すばらしい日々を終えた今、私は次章への旅立ちの準備を整え、今後もアドバイザーとして会社と密な関係を続けていく。マークと一緒に仕事ができたのは驚くべき機会であり、ふたりの友情に永遠に感謝するともに現在会社の進んでいる方向を誇りを思う」
関連して、同社は元BT Group CEOのGavin Patterson(ギャビン・パターソン)氏をSalesforce Internationalのプレジデント兼CEOに任命したことを発表した。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )