2019年の世界スマートフォン出荷台数を調査会社のOmdiaが発表しました。トップは2018年発売のiPhone XRで、2位はiPhone11でした。トップ10のうち5モデルをiPhoneシリーズが占めています。
iPhone XRの出荷台数、2018年から倍増
2019年の世界スマートフォン出荷台数で首位に立ったiPhone XRの出荷台数は4,630万台で、2018年の2,310万台からほぼ倍増した、とOmdiaは発表しています。
iPhoneが出荷台数1位と2位を占めるのは、5年連続です。
1位:iPhone XR 4,630万台
2位:iPhone11 3,730万台
3位:Galaxy A10 3,030万台
4位:Galaxy A50 2,420万台
5位:Galaxy A20 1,920万台
6位:iPhone11 Pro Max 1,760万台
7位:iPhone8 1,740万台
8位:Redmi Note 7 1,640万台
9位:iPhone11 Pro 1,550万台
10位:Galaxy J2 Core 1,520万台
8位に入ったXiaomiのRedmi Note 7は、低価格を武器にインドで販売台数を増やしました。
iPhoneの出荷台数は2年連続で減少、原因は高価格
2019年のiPhone出荷台数は対前年比4.6%の減少となりました。iPhoneの出荷台数減少は、2017年から2018年にかけて5.1%減少したのに続き、2年連続です。
Omdiaは、出荷台数減少の原因はiPhoneの価格が上昇したため、と分析しています。
例えば、2019年に発売されたiPhoneのうち、最も安いiPhone11は699ドル(日本では74,800円)で、2016年のiPhone7から50ドル値上がりしています。
2019年の最高額モデルiPhone11 Pro Maxは1,449ドル(日本では157,800円)で、2016年の最高額モデルiPhone7 Plusが969ドルだったのと比べ、約500ドルと大幅に値上がりしています。
Samsungのトップ10入りは低・中価格帯モデルのみ
Samsungは2019年のトップ10に4モデルが入っているものの、いずれも低価格〜ミッドレンジモデルのAシリーズとJシリーズで、フラッグシップモデルGalaxy S10シリーズはランクインしていません。
2018年はGalaxy S9とS9+が7位と8位にランクインしていました。
Omdiaはこの変化について、Samsungが5Gモデルを含め製品数を拡大したため、1モデルあたりの出荷台数が分散したのが原因だろう、と分析しています。
5Gスマホの半数はSamsung
2019年の5G対応スマートフォンの出荷台数は1,470万台で、スマートフォン全体の1.1%にとどまっています。
内訳は、Samsung Galaxy Note 10 Plus 5Gが260万台で最も多く、2位のHuawei Mate 30 Pro 5Gが250万台と僅差で続いています。
3位〜5位もSamsungのモデルで、2019年の5Gスマートフォンの出荷台数のうちSamsungが49%とほぼ半数を占め、Huaweiが27%で続いています。
現在、中国系メーカーがミッドレンジの5Gスマートフォンを数多く販売していることから、今後は中国系メーカーの存在感が増すだろう、とOmdiaは予測しています。
なお、2020年秋には初の5G対応iPhoneとなる「iPhone12」が発売されると期待されています。
Strategy Analyticsは、2020年の5G対応スマートフォンの出荷台数は約2億台へと急増する、との予測を発表しています。
Source:MacRumors, 9to5Mac
(hato)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-275724/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania