AndroidやApple、Facebookなど、様々なサービスが土星の絵文字を提供しています。しかし、色や傾き角度はサービスによって様々で統一されていません。この状況に居ても立っても居られなかったのか、NASAの惑星科学者がランク付けを行いました。
6つのサービスで使われる絵文字を比較
NASAゴダード宇宙飛行センターのジェームス・オドノヒュー氏がTwitter上で発表したのは、土星の絵文字の正確度を競うランキングです。対象となったのは、Apple、Facebook、Google、Microsoft、Twitter、WhatsAppの計6サービスです。
Apple
土星の雲頂にかかる山吹色の影が再現されており、六角形(北極に位置する雲は「土星の六角形」で知られる)として描いているのはAppleだけだった、とオドノヒュー氏は語ります。
大気のほか、カッシーニの間隙と呼ばれる土星の環も多少大きいながらちゃんと描写されているため、全体的には満足したようですが、残念だったのは傾きです。Appleの絵文字では45度ですが、正しくは26.7度です。
少々カラフルすぎるのに加え、北極にあるはずの六角形が描写されていません。環は間隔が少し狭く、土星本体にも近すぎる、と控えめな評価です。ただし傾きは22度と、26.7度に肉薄していました。
土星の縞模様が正しく表現されてないばかりか、六角形もありません。環と環の間に間隔もなく、十分な広がりもない、とかなり手厳しい評価が下されました。傾きも45度です。
Microsoft
6種類の絵文字の中では最もシンプルですが、Googleと違って縞模様はひとまず表現されています。ただし環については、オレンジ色のものが1種類描かれているだけでした。傾きは25度でした。
あるべき縞がなく、縞の形状も緯度に沿っておらず適当な挙げ句、環も左右対称になっていません。これにはオドノヒュー氏も思わず「不愉快だ」と指摘せずにはいられなかったようです。ただし傾きは25度と、正しい26.7度にあと僅かでした。
痛罵したTwitterとは打って変わり、縞の構造が素晴らしく、色の欠点を補って有り余る、とオドノヒュー氏はWhatsAppを絶賛しています。環についても、3つの環が影、間隔ともに完璧に描写されています。さらに驚くべきは、傾きが26.7度と実際の土星に忠実なことです。
1位の名誉に輝いたのはWhatsApp
結果は1位がWhatsApp、2位がAppleとなりました。一方で最下位はTwitterでした。
ちなみに土星以外に、これら各サービスの絵文字には三日月(弦月)も用意されています。三日月については、Appleがかなりリアリティにこだわっているだけに、ぜひともオドノヒュー氏にはこちらのランク付けも行ってほしいですね。
Source:Twitter-physicsJ,Emojipedia
(kihachi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-276405/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania