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Googleのエンジニアが、ライブカメラから人の姿だけを消去するプライバシーツールを個人的にリリース

GoogleのWebエンジニアであるJason Mayesさんが、Webカメラに映った人の姿をリアルタイムで消去してしまうアルゴリズムを開発。GitHubで公開した。

・人の姿だけを消去

そのツールは、Googleが開発した機械学習用のオープンソースライブラリ「TensorFlow.js」とJavascriptを利用したもの。ブラウザのウインドウ内に映ったWebカメラの映像から、人の姿だけを消すことができる。

複雑な背景の前で人が動き回っていても、人の像だけが消えて背景はそのままだ。例えば、テレビのついた部屋で人がぶらぶら歩きまわっているという状況では、テレビに流れている映像は映り続けるが、人は透明人間のようになり、後ろの背景だけが映る。

こんなことが出来るのは、機械学習を利用しているからだそう。プログラムがWebカメラに映っている背景部分をあらかじめ学習し、その前に入ってくる「どんな人間の姿も消せるようになる」と、GitHubのページに書かれている。

Mayesさんによるデモ映像がYouTubeにアップされている。

・強力なプライバシーツールとしてのポテンシャル

このプログラムはまだ不完全だ。例えば、人がカメラのフレームから出た直後や、フレーム内にいても早い動きをすると、像の切れ端(あるいは残像)のようなものがわずかに残る。

また、動きのあるものの前に人が立つと、背後のものの動きは止まってしまう。

開発したMayesさんも「これは実験であり、あらゆる状況で完璧という訳ではない」と言っている。だが、プライバシー意識が高まっている昨今、このツールには今後の期待が集まりそうだ。

ソースコードはApache License(アパッチ・ライセンス)のもとで公開されており、著作権表示と免責事項表示のみで自由に利用可能。

GitHub

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