米国・国防高等研究計画局(DARPA)が開催する最高レベルのロボットコンテスト「Subterranean Challenge(地下チャレンジ)」が2月27日に開催され、NASAジェット推進研究所のスタッフ60名と12台のロボットから成るチーム「CoSTAR」が優勝した。2位はカーネギーメロン大学のチーム「Explorer」だった。
・自律ロボットのグループが隠されたアイテムを探す
地下施設のガス漏れ事故などを想定して、施設内に隠されたダミー人形やスマートフォンなど20のアイテムを、ロボットのグループに探させるのがこのコンテスト。過去にも開催されており、今回はワシントン州にある建設中の発電所が競技会場となった。
出場するチームは複数のロボットをプログラミングし、それぞれのロボットが独自に判断しつつ協力し合ってアイテムを探すようにする。人はモニタリングしてもいいが、ロボットに指示はしないという決まりだ。また、地下が会場なので、GPSは使えない。
・マッピングしながら地下を捜索
このコンテストは、NASAにとって非常に重要な意味があるという。月や火星の地下洞窟を探索する際には、GPSは使えず、人との交信も保証できないからだ。
DARPAのロボットコンテスト「Subterranean Challenge」は今後も開催される。次回は2021年8月、地下迷宮といえる自然の入り組んだ洞窟が会場となるらしい。
NASA Jet Propulsion Laboratory
- Original:https://techable.jp/archives/118633
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:信人安谷