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格安SIMサービスの通信速度調査結果、MMD研究所が公開

SIMカード Pixabay
 
MMD研究所は、「2020年3月格安SIM・格安スマホ通信速度調査」の結果を公表しました。格安SIMとサブブランド9サービスについて、主要3都市での通信速度や動画再生・Web表示の待ち時間を測定しています。

主要9サービスの通信速度を比較

「2020年3月格安SIM・格安スマホ通信速度調査」で調査対象としたのは、「2019年9月格安SIMサービスの利用動向調査」で利用者の多かった格安SIMサービスに、ソフトバンクのサブブランドであるY!mobileを加えた以下の9サービスを対象にしています。
 
なお、複数キャリアの回線でサービスを提供している事業者は、各回線について調査しています。
 

 
調査は、2020年2月4日~2月6日の平日3日間で、東京、名古屋、大阪の主要駅で、朝(9時~10時)、昼(12時~13時)、夕方(17時~18時)の時間帯に、測定アプリ「Ookla Speedtest.net」と「5Gmark」で各サービス5回ずつ計測しています。
 
調査に使用した端末は、Huawei P20 liteです。

ダウンロード速度中央値、最速はUQ mobile

3都市でのダウンロード速度を整理した箱ひげ図がこちらです。
 
箱ひげ図は、上下に走る「ひげ」が最大値と最小値を、箱の長さが第一四分位数(上位25%)と第三四分位数(下位25%)を、箱の中の横線は中央値を示します。
 
全体の中央値が最も高かったのは、UQ mobileの39.2Mbpsでした。以下、Y!mobileが35.0Mbps、イオンモバイル(docomo回線)が27.3Mbpsで続いています。
 

 
回線が混雑して通信速度が落ちやすい昼の時間帯の中央値は、トップがUQ mobileの37.9Mbps、以下イオンモバイル(docomo回線)の 28.1Mbps、OCNモバイルONEの20.6Mbpsという順でした。
 
通信速度の平均値トップ3は、UQ mobileが46.2Mbps、Y!mobileが41.8Mbps 、イオンモバイル(docomo回線)が33.1Mbpsでした。
 

 

動画の再生待ち時間では差が開く

計測アプリ「5Gmark」で測定した、YouTube動画のローディング(再生待ち)時間の平均値は、BIGLOBE モバイル(docomo回線)が1.5秒と最も短く、UQ mobileが1.8秒、mineo(docomo回線)が2.2秒という順でした。
 
Webのローディング時間は、Y!mobileとUQ mobileがともに1.4秒で最短でした。僅差でOCNモバイルONEが1.8秒、イオンモバイル(docomo回線)が1.9秒で続いています。
 
Webのローディング時間では、最短の1.4秒から最長で3.8秒と開きが小さいのに対して、YouTubeのローディング時間では最短の1.5秒と最長で12.2秒と、差が大きく開きました。
 

 
なお、調査方法が異なるので単純に比較はできませんが、MM総研は先日、格安SIMサービスの通信速度と表示待ち時間の調査結果を公開しています。
 
 
Source:MMD研究所
Photo:Pixabay
(hato)

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