2019年に発覚した脆弱性をOS別に数えた結果、AndroidがLinuxやWindowsを抑えて1位となったことが分かりました。
iOSは今年ランクインせず
アメリカ国立標準技術研究所(NIST:National Institute of Standards and Technology)が公開した「国内脆弱性データベース」によると、2019年に最も脆弱性が発見されたOSはAndroidで414件でした。
“脆弱性”はセキュリティの欠陥を意味し、悪意ある攻撃者に利用されることで、ユーザーの個人情報が流出する危険性に繋がります。
Android、Linux、Windows Server 2016、Windows 10が上位を占めた一方で、iOSは脆弱性リストにランクインしませんでした。Googleのセキュリティ研究チームであるProject Zeroが指摘したiOSの脆弱性についても、一般に明らかとなった半年前に対応済であったことが分かっています。
過度に心配する必要はない?
ただし、この脆弱性リストを理由にAndroidが危険であると結論づけるのは早計です。
TheBestVPNは少なくとも414件のうち146件について、Android固有の問題というよりも、同OSを採用したスマートフォンメーカーのプレインストールアプリの許可設定が引き起こした問題だと指摘しています。
また、今回の調査には含まれていませんが、先日発覚したAndroidデバイスの脆弱性(Amazon Kindle Fireなどを対象にルート権限が一時的に奪われてしまう問題)についても、原因はMediaTek製のチップでした。
実際、アメリカ国立標準技術研究所が公開した「製品の脆弱性リスク評価」では、すでに多くのブラウザがサポートを終了しているAdobe Flash Playerが1位になった一方で、Androidはランクインしていません。
Source:National Vulnerability Database,TheBestVPN via 9to5Google
(kihachi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-277445/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania