Appleは現地時間3月9日、製品のお手入れ方法を案内するサポートページを更新し、製品を消毒するのに、濃度70%のイソプロピルアルコールや除菌用シートなどを使っても問題ない、との説明を追記しました。
アルコールワイプでの消毒OK
Appleは従来、iPhoneやiPadのディスプレイのコーティングに影響が出る恐れがあるとして、製品のお手入れに洗剤類を使用しないことを推奨していました。
しかし、更新された製品のお手入れ情報のページには、「70%のイソプロピルアルコールワイプやCloroxワイプをつかって、Apple製品の、ディスプレイ、キーボードなど、外装にある水を吸わない固い部分を拭き取ることができます」との案内が追記されています。
ただし、布やレザー製品には使わないよう、注意を促しています。
また、漂白剤を使わないこと、開口部が濡れないようにすること、洗剤液に製品を浸さないよう案内しています。
なお、Cloroxワイプは、アメリカで広く使われている次亜塩素酸ナトリウム入り漂白剤のブランドが発売している除菌用シートです。
本稿執筆時点では、日本版の案内ページに変更はありませんが、今後追記される可能性があります。
1,000回以上の拭き取りでも問題なし
Appleが消毒のためのお手入れ情報を追記したのは、世界で感染拡大が続く新型コロナウイルスに対応するためとみられます。
ウイルスの生存期間については、ガラスやプラスチックの表面に付着した後も2時間〜9日間の期間にわたって活動を続けるとの研究結果が発表されています。
米メディアThe Wall Street Journalのジョアナ・スターン氏は、新品のiPhone8の表面をCloroxワイプで、1日1回拭き取る掃除を3年続けることを想定した1,095回拭き取る実験をしていますが、ディスプレイのコーティングに影響はみられなかった、と述べています。
Source:Apple (US), Apple Japan, The Wall Street Journal, MacRumors
(hato)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-277714/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania