米国市場から締め出されたことで、Huaweiは2020年の自社スマートフォン販売台数が、前年比で20%減になると見ているようです。
米政府の締め出しは影響大
The Informationが複数の関係者から入手した情報によると、Huaweiは2020年のスマートフォン販売台数が前年比で20%減になるとし、1億9,000万台〜2億台前後に落ち着くと予想しているようです(2019年は2億4,000万台:IDC調べ)。
急激な落ち込みを招くのは、米国によるHuaweiの締め出しです。
米中貿易摩擦の加熱やスパイウェア疑惑に伴って、米政府は同社をエンティティリストに追加、米国内企業との取引を禁じました。これによって、Huaweiは米国市場から実質的に排除されたばかりか、Googleの審査とライセンス契約が必要なGMS(Google Mobile Services)を使えず、GoogleマップやYouTube、Google PlayがプレインストールされたAndroidを搭載することができなくなりました。
ただし、日本でも購入できるHuawei P30シリーズは締め出し以前にリリースされた端末のため、Googleマップを搭載して販売することができます。
新型コロナウイルスも逆風に?
Huaweiに吹く逆風は、米政府の締め出しだけではありません。
新型コロナウイルスによるスマートフォンの生産減速や株価下落による景気低迷によって、国内外の消費者需要も底冷えすることが予想されています。
昨年には創業者でもあるレン・ジェンフェイ最高経営責任者(CEO)が「Huaweiは存亡の危機に立たされている」と警鐘を鳴らしたことが話題になりましたが、決して誇張ではないのかもしれません。
なお、2019年第4四半期(10月〜12月)はAppleがHuaweiから2年ぶりにシェアランキング2位の座を奪還しています。
Source:The Information via 9to5Google,Counterpoint
(kihachi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-277866/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania