原発によるエネルギーは魅力的だが、リスクが真っ先に頭に浮かぶ。こういった思考回路を備えた我々からすると、どうしても抵抗感が生じる内容のプロジェクトが公開されている。
「OPEN 100」は、地球温暖化を止める対策として原発建設の加速を提案するものだ。同プロジェクトでは、従来型の原発は複雑化しすぎていて建設コストがかさむという課題を解決すべく、詳細な設計図を公開し、誰もが利用できるようにしている。また、建設コストや運用コストなども示してくれている。
・約3億ドル、1.5年で建設完了
温暖化に関する研究機関「エネルギー・インパクト・センター」によって開設されたWebサイトには、小規模原発建設に役立つ情報が掲載されている。
詳細な設計図もさることながら、経済性の試算はインパクトがあるもの。スタートアップがビジネス機会を得られるものでなければサステナビリティがないとの考えからだ。
原発の建設コストは約3億ドル(約314億円)、わずか1.5年で完成する。運用コストに関しては、1144MW規模の従来型の原発がMWhあたり30ドルかかるのに対し、同プロジェクトによる114MW規模の原発ではその3分の1で済むとのこと。
・生活圏内に原発を造る動画も
同プロジェクトの提案する原発の安全性について、技術的詳細はわからない。ただ稼働期間が40年という点は従来型原発と同じ。廃炉技術の開発を未来に託すことでの失敗は、我々すでに経験済みだ。
確かに地球温暖化に関しても待ったなしの課題ではあるが、リアリティとしては原発事故によるダメージのほうが圧倒的に大きく、できれば2択以外で考えたい。
参照元:OPEN 100
- Original:https://techable.jp/archives/119076
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:YamadaYoji