AWSは、コンテナをバーチャルマシンと物理サーバーの両方で実行するための独自オペレーティングシステムを公開した。Bottlerocket(ボトルロケット)と名付けられた新OSは、基本的にLinuxのスリム化バージョンで、Container LinuxやGoogleのContainer-Optimized OSなどに似ている。新OSは現在デベロッパープレビューのフェーズだが、EC2のAmazonマシンイメージ(AMI)上でテストできる(あるいはAmaon EKSでも)。
AWSのチーフ・エバンジェリストであるJeff Barr(ジェフ・バー)氏の発表によると、BottlerocketはDockerイメージおよびOpen Container Initiativeイメージフォーマット準拠のイメージに対応しており、これはLinuxベースのコンテナは事実上すべて実行できることを意味している。
Bottlerocketを特徴づける機能の1つが、パッケージベースのアップデートシステムを使っていなことだ。代わりに、イメージベースのモデルを用いており、バー氏によると「必要な時に迅速かつ完全なロールバックが可能」だという。つまりはアップデートが簡単になるということだ。このアップデートプロセスの中核をなすのが「The Update Framework」で、これはCloud Native Computing Foundationが主催するオープンソースプロジェクトだ。
AWSは、自社ビルドのBottlerocketを(一般公開後)3年間サポートすると言っている。現時点でプロジェクトの焦点は当然ほぼ全面的にAWSに向けられているが、コードはGitHubで入手可能なのでAWS上の作業をベースに他者が拡張する可能性もある。
「コンテナに最適化されたオペレーティングシステムは開発チームに新たなスピードと効率を与え、スループットを向上させセキュリティーや稼働時間を改善する」とDatadogのプロダクト管理責任者、Michael Gerstenhaber(マイケル・ゲルステンハーバー)氏と説明する。「Bottlerocket上でAWSを使えることを大いに喜んでいる。これでスケールを拡大しても顧客はこの恒久的環境を安心して監視し続けることができる」と続けた。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )