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超高音質&ノイキャンも強力!テクニクス「EAH-AZ70W」は2020年最強か?【イヤホンレビュー】

2020年完全ワイヤレスイヤホンのキーワードである“ノイズキャンセル”。パナソニックの高級オーディオブランドTechnics(テクニクス)から、ノイズキャンセルに対応した最新完全ワイヤレスイヤホン「EAH-AZ70W」が4月中旬に発売されます。

予想実勢価格は3万1000円(税別)と完全ワイヤレスイヤホンとしてはハイエンド機です。高音質、そしてノイズキャンセル対応で期待のこの最新モデルの実機をいち早く試す機会を得たので、さっそくレビューをお届けします。

■ノイキャンも音質も超スゴイ

Technicsブランドとして初の完全ワイヤレスイヤホンとなる「EAH-AZ70W」。公開されている情報を見ると、同時にパナソニックから発表された完全ワイヤレスイヤレスイヤホン「RZ-S50W」の上位機種ですが、実はかなり独自の技術が満載なモデルです。

パナソニック/テクニクス独自の“デュアルハイブリッドノイズキャンセリング”や左右同時伝送対応といった技術は「EAH-AZ70W」「RZ-S50W」どちらにも使いつつ、テクニクス専用の音響技術となるグラフェンコートのPEEK振動板直径10mmドライバーを搭載。業界内でも類似モデルがない独特の形状にシルバーを基調としたデザインは、テクニクスらしいHi-Fiオーディオを彷彿とさせるものです。

耳にすっぽり収まる形で、外に見える部分だけでも素材の質感の違いが分かります。美しく仕上げられたプレート部と“Technics”の文字は高級感バツグン。片側の重量は約7gです。

イヤーピースはS/M/L/XLが付属と標準的なサイズバリエーションが揃えられています。

操作はタッチパネル式。タッチセンサーとBluetoothアンテナを共用化した“タッチセンサーアンテナ”になっていて、これはパナソニックの独自技術です。ちなみにBluetoothは左右独立受信方式を採用しています。

音楽再生時は左イヤホンで音量上下、右イヤホンで曲操作、ノイズキャンセル、外音取り込みとの切り替えもボタン操作が可能です。

充電ケースも、外装にアルミ削り出しパーツを採用した高級感あるデザイン。イヤホン単体のバッテリー駆動時間はノイズキャンセルOnで約6.5時間、ケース込みで合計19.5時間です。

そして気になるのが“デュアルハイブリッドノイズキャンセリング”の性能。

実際に都内の電車や駅でテストしてみると、装着した瞬間からスーと静寂を作り出します。電車の走行音のうち、響く重低音の騒音はほぼ無音で、甲高い音を残すのみになり、駅や街なかの雑踏のような喧騒も気にならないレベルに。

完全ワイヤレスイヤホンの騒音低減精度としては業界トップグループ。ノイズキャンセル目当てで購入したとしても、これなら満足できるレベルです。

 

■テクニクスだからこそ期待したい音質は?

サウンドは、iPhoneと組み合わせてチェックしてみます。

宇多田ヒカル『あなた』から聞くと…。冒頭の歌声とピアノの響きから驚きの高解像度サウンド。声の質感の表現が極めて巧みで、ピアノの音色も情感たっぷり。コーラスやハンドクラップが自然と空間に広がる響きに、オーケストラの立体的なステージも展開。低音は抑えたバランスにしつつ、ドラムの音の解像度感も強烈。

BrunoMars『24K Magic』も、歌声と共にサンプリングされた声も見透す圧倒的な表現力に、精密な定位と広い音空間。低音までも徹底して情報量志向のサウンドです。

最後に音途切れについては、都内の駅や雑踏などでも一度もナシ。接続安定性も優秀です。

Technics「EAH-AZ70W」の立ち位置はまさに異次元。完全ワイヤレスイヤホンの最高音質競争で見てもトップ候補の超高音質サウンド。これだけでも買いだし、ノイズキャンセルの性能の良さでも買い。それが1台のなかで共存してしまうところがスゴさです。2020年のハイエンド完全ワイヤレス市場は始まったばかりですが、頭一つ抜けた存在となりそうです。

>> テクニクス「EAH-AZ70W」

 

(取材・文/折原一也)

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