NASAが開発してきたさまざまなロボットのなかには、狭いスペースに納まり、折りたためるタイプのものが含まれている。なかでも折り紙ロボット「A-PUFFER」では、多くのテクノロジーを小さなスペースに詰めることに成功した。このA-PUFFERが、よりスマートにアップグレードされたようだ。
・靴箱に納まるほどコンパクト
A-PUFFERは、月面探査で宇宙飛行士が行くには危険な、クレーターや洞窟などのデータを取得するべく開発されたロボット。靴箱に納まるほどコンパクトで、折りたたんで自律ポップアップも可能だ。
この折り紙ロボットがアップグレード。車輪がより大きくなり、通信用の無線と環境を検知するためのステレオカメラが備わった。
最新バージョンのA-PUFFERの性能がいかほどのものか、NASA ジェット推進研究所(JPL)の火星ヤードでテストされたようだ。
・3台で連携して地図の作成に成功
テストにてA-PUFFERは、探査技術を発揮しつつ起伏の多い地形をうまく進むことに成功している。
複数台で連携して作業する性能を証明。3台のA-PUFFERが砂と岩の多い地形をうまく走り回り、センサーから収集したデータで環境をマッピングした。これを基地局で統合して地図の作成に成功している。同性能を月面探査で発揮すれば、未開の土地の地図作成に役立つだろう。
A-PUFFERのテストは引き続け行われるとのことで、数年先には月面での実践が待ち受けているかもしれない。
参照元:Small Robots Practice Scouting Skills for Future Moon Mission/ NASA JPL
- Original:https://techable.jp/archives/119198
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:YamadaYoji