<&GP編集部員が買ってみた!使ってみた!>
気候を読み、生態の習性を知り、か細い糸と竿を武器に魚との駆け引きを楽しむ “釣り” って、最高のアクティビティじゃないかと思っています。それはまさに自然との対話であり、人間が根源的に持つサバイバル本能をうんにゃらかんにゃら…。
前置きが壮大になり過ぎそうな気がするのでここら辺にしておくとして、アウトドア全盛の中、キャンプもいいけど釣りも楽しいよねと。海でも川でも釣れればテンション上がるし、食べれば栄養満点。
だがしかし! どうしても釣れない日ってあるんですよ。そんなときは、川のせせらぎや波の音に癒やされながら自然との対話(2回目)を堪能するのも一興。でもボーッと突っ立ってるのもアレなので椅子が欲しいじゃないですか。
だから考えました。釣りに向いてそうなやつを。結論から言うとヘリノックスの「サンセットチェア」で超快適にレッツフィッシングです。
収納サイズで47×12×14cmというコンパクトさ、そして驚きの1.34kgという軽量さを誇るヘリノックスの「サンセットチェア」(1万6000円/税別)を管理釣り場で試してみました。まず釣りに向いてるチェアってなんだろう?と考えたところ、いくつか条件が見えてきたんです。
①軽量
②座面が洗える
③折りたたんで収納可能
④座面が高い
⑤ハイバックでリラックスできる
とまあ、ざっとこんな感じです。①については説明した通りの軽さで、本当に持ち運びやすいです。そして②ですが、これは重要。だって釣りをすると餌や魚を触るのでどうしても臭いがつき、汚れます。そんな手でいろいろ触るので、絶対にチェアは洗わないと家に持って帰って苦情が出ます。
で、このサンセットチェアは骨組みと生地がバラバラにでき水洗いしてもOK。多少の魚臭さや血など、さっと落とせるのはうれしいですよね。また③の組み立てについても超カンタン。各脚部をジョイント部分の穴にはめ込んでいくだけ。ものの1分もあれば、骨組みは完成します。
■座面の高さが選んだポイント
そして「④座面が高い」が、今回とても重視した部分です。よく釣りの翌日に足がパンパンになると思ったら、今まで使っていたチェアがロースタイルだったんですよ。意外と釣りってずっと座ってないというか、動き回ることもあります。そこで、低い椅子で立ったり座ったりすると太ももにくる(笑)。
いや、運動不足なのは承知してますが何度も何度も動くことを考えると、少し座面が高い方が適しているはず。このサンセットチェアは高さ45cmになっていまして、これがピッタリはまりました。
という雰囲気でうろうろしたくなるんです。しかもチェア自体が軽量ですから、持ってポイントごと移動するのも楽。片手で余裕です。
■スタッフバッグが枕になる親切設計
そして「⑤ハイバックでリラックスできる」というのも大きな魅力です。疲れたときにゆったりできるのは、本当に助かります。ちょっと手を休めて空を見上げると寝てしまうくらい気持ちいい。
そしてハイバック部分に一工夫なされているのが、このチェアのポイント高いところ。付属のスタッフバッグが、実は中にタオルなどを詰めることで枕になるんです。マジックテープ式になっており、頭部のところにくっつけるだけ。邪魔だと思う場合は裏側にもつけられるので、物入れとして使える優秀設計になっています。
もはや、いたれりつくせりで死角なしといったところ。バリエーションもこのサンドカラー以外に10種類以上あり、選択肢の幅は十分。ただ一点気になったというか、軽すぎるのであまり荷重を前後にかけ過ぎないほうがいいということ。
軽いので当たり前なんですが、重心を前に向けすぎると後ろが浮き上がって不安定になります。川くらいならまだしも、海の堤防なんかは落下すると危険極まりないため、注意しておきましょう。
さて、釣りに使えるメリットだらけで最高なんですが、もちろん同様にキャンプギアとしても使い勝手は抜群。
ピクニックやハイキング、トレッキングなどでも軽量なので持っていけば、どこでも腰を下ろすことができます。さらに汚れのメンテナンスをしておけば、インテリアとしてもアリ。アウトドアリビングのラインナップに入れてあげても活躍間違いなしです。
この軽さで耐荷重145kgという、さすがヘリノックスと言いたくなるサンセットチェア。軽さがアダとなってぶっ飛んで行きそうなので、強風の日は堤防に置けないなと思いつつ、手放せない逸品になりそうです。
(写真・文/三宅隆<&GP>)
- Original:https://www.goodspress.jp/reports/284253/
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