新型コロナへの対抗策を開発すべく、企業/研究機関が全力で取り組むなか、自分にできることはないかと考える方もいるかと思う。
たとえ専門性や寄付する余裕を持ち合わせていなくても、パソコンとネット環境さえあればできる貢献があるのでご紹介したい。
・疾患に関連するタンパク質をシミュレーションして治療薬の開発に
スタンフォード大学が中心となって取り組む分散コンピューティングプロジェクト「Folding @ home」に、コロナウイルスに関する研究が加わった。
Folding @ homeでは、乳がんや腎臓がんといったさまざまな疾患に関連するタンパク質をシミュレーションし、治療薬の開発などに役立てている。
タンパク質のダイナミックなシミュレーションには、膨大なコンピューティングリソースを必要とするようで、これを世界中のパソコンで持ち合おうというのがプロジェクトの趣旨だ。
自分のパソコンでこれに参加する方法は簡単、専用ソフトをダウンロードして実行するだけ。これにより、作業のバックグラウンドでちょっとした計算リソースを提供できる。
・エボラウイルスのタンパク質のシミュレーションにも成功
今回、コロナウイルスのタンパク質解明に取り組んでいる研究チームは、以前エボラウイルスのタンパク質を解明している。
実験レベルでは糸口が見つからなかったエボラウイルスに関して、シミュレーションにより治療に役立つ新構造を発見したという。
研究チームは同様の成果をコロナウイルスでも上げたいと考えており、免疫を抑制し自己複製するタンパク質の構造解明に取り組んでいる。
Windows、Mac、Linuxなどのパソコンをお持ちの方はサイトで詳細を確認し、リソースを貢献できるチャンスを活かしていただきたい。
参照元:CORONAVIRUS – WHAT WE’RE DOING AND HOW YOU CAN HELP IN SIMPLE TERMS/ Folding @ home
- Original:https://techable.jp/archives/119582
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:YamadaYoji