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SpotifyがポッドキャストのAPIを公開するもストリーミング機能は含まれず

Spotifyがポッドキャストのカタログを他社のアプリに公開する。米国時間3月20日に同社は、ポッドキャスト関連の新しいAPIを発表した。この新しいAPIを使って他社製アプリからSpotifyに接続し、利用者のポッドキャストライブラリの管理、ポッドキャストのカタログの検索、番組やエピソードの詳細情報の取得ができるようになるという。

これはより多くのデベロッパーにアプローチし、Spotifyのポッドキャストのユーザーベースを増やす上で重要な意味がある。さらに、Spotifyにしかない番組をそれ以外のアプリユーザーに知ってもらうことにもなる。

【略】

Spotifyは、ポッドキャストの制作や管理を手がけるテックスタートアップや、業界トップクラスの番組を配信していたThe RingerGimletParcastなど多くのポッドキャストネットワークを買収した。ポッドキャストに投資したことで、聴取時間は前年比200%となり、ターゲット広告の技術向上により広告収入の増加にもつながった。

現在、70万にものぼるポッドキャストの多くはSpotifyでの限定配信だ。したがって、限定の番組を聴くにはSpotifyを利用する必要がある。

つまり、ポッドキャストをストリーミングするリスナーはSpotifyアプリを使わなくてはならないということでもある。Overcast、Pocket Casts、Breaker、Castro、その他たくさんのお気に入りのアプリでは聴けない。

残念ながら、新しいAPIの登場でこの状況が変わるわけではない。

新しいAPIはポッドキャストの発見、検索、番組の管理をするものであり、他社のアプリでSpotifyのポッドキャスト、限定の番組、オリジナル番組をストリーミングするものではない。

新しいAPIは他社製アプリで利用者のSpotifyライブラリに番組をインポートしたり、カレンダーアプリと統合したり、Spotifyユーザーが自分の聴いているものを友達に共有したりするのに役立つだろうと同社は予想している。

Spotifyは発表の中で次のように述べている。「ポッドキャストのAPIの公開は、現在の我々にとって大きな意味がある。我々はポッドキャストリスナーにとっての新しい価値の創造を追求している。デベロッパーコミュニティが創造性を発揮し、まだ進出していない領域にSpotifyが広がっていくことを楽しみにしている」

この新しいポッドキャストのAPI公開に先立ち、Spotifyはフィードバックを得るために外部との統合を開発する一部のパートナーと連携していた。同社はAPIの設計を何度か変更し、デベロッパーがすぐに使い始められるようにしている。ただし、今後半年間はこのプロジェクトにしっかりと取り組み、さらに広く利用できるように改良する計画であるとしている。

今後はSpotifyのデベロッパー向けWebサイトで新しいアプリが取り上げられるものとみられる。

画像:Getty Images

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(抄訳:Kaori Koyama)

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