ナイキがフルマラソン2時間切り(サブ2)を目指して2017年に始動した“Breaking2プロジェクト”。そして2019年に、後継プロジェクトとなる“INEOS 1:59 Challenge”で非公認ながら1時間59分40秒を達成しました。この偉業で話題となったのが、厚底ランニングシューズ「ヴェイパーフライ ネクスト%」です。
サブ2を達成してからは、世界中のエリートランナーがこぞって「ヴェイパーフライ ネクスト%」を着用。他メーカーも厚底&プレート入りランニングシューズを発売し始めました。そして今年に入り、ワールドアスレチックス(国際陸連)がソールの厚さは40mm以内、プレートは1枚のみといったルールを策定。アスリートを支えるギアがここまで話題となったのは、競泳界を席巻したスピードの「レーザーレーサー」以来ではないでしょうか。
このようなランニングシューズ厚底化の流れは、何もエリートランナーだけに限ったことではありません。市民ランナーが使うランニングシューズも、一気に厚底に。各社、持てる技術を駆使したモデルを次々と発売し始めています。
そんな厚底ランニングシューズの最新モデルを5点ご紹介しましょう。
1. デサント「GENTEN-ST」
ランナーが足で地面を蹴る力を無駄なく安定して推進力に変換する。この、走るための当然の機能=原点を追求したデサントの新ランニングシューズシリーズが「原点 GENTEN」です。目指す記録ごとにモデルは異なりますが、サブ4を目指すランナー向けとなっているのが「GENTEN-ST」となります。幅広&フラットなソールで安定感があり、シリーズ中で最も厚いミッドソールでクッション性を高めたモデルです。
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2. アディダス「ULTRABOOST 20」
近年のアディダスを象徴する“BOOSTミッドソール”。そこに、まるで靴下のように足にピタッとフィットするプライムニットを組み合わせたのが「ULTRABOOST」シリーズです。その新作となる「ULTRABOOST 20」は、これらアディダスが誇る技術をさらにブラッシュアップさせ、より高い推進力、反発力を、そしてより密着するフィット感を実現しています。
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3. サロモン「SONIC 3 CONFIDENCE」
近年はトレイルランニングに力を入れているサロモンですが、ランニングシューズでも独自の方向性で存在感を示しています。その象徴的な技術が“Vibe”。ランニング時の疲労やケガ、故障の原因となる微振動を吸収するという独自技術です。これをアップデートさせた“opti-vibe”を搭載したのが「SONIC 3」シリーズです。中でも、最も厚いソールを持つ「SONIC 3 CONFIDENCE」は長距離ランナー向けのモデルで、低速での高い快適性や安定感が売りになっています。
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4. アシックス「NOVABLAST」
アシックスが2020年2月に満を持して発売したのが、ひと目でソールの厚さが分かる「NOVABLAST」。トランポリンからヒントを得てデザインしたという“FLYTEFOAM Blast”ミッドソールは、軽く反発性にすぐれ、さらに前への推進力となるように前後で10mmの高低差を付けています。またアウトソール中央にくぼみを付けることで、変形しやすく弾むような感覚が得られるようになっています。
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5. ニューバランス「FuelCell TC」
以前よりランニングシューズには力を入れているニューバランス。その最新技術が、高い反発力を発揮する“FuelCellミッドソール”です。「FuelCell TC」は、驚異的にぶ厚いこのソールに、剛性感を高めるカーボンプレートをフルレングス(前から後ろまで)で搭載。高い安定感も実現しています。またニューバランスらしく、足囲(甲周り)違いを2種類用意。より多くの人が、自分にフィットするサイズを選べるようになっていることも特徴です。
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(文/&GP編集部)
- Original:https://www.goodspress.jp/features/285836/
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