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独自サービスとオプションから考える格安SIMの選び方【コスパ最強モノ】

【特集】コスパ最強モノ

GoodsPressの人気特集『安くて良いモノ特集』が今年もやってきました! しかし、ホンモノを求める我々は “安物” には興味ナシ! 知りたいのは「本当にそれ使えんの?」ってところ。安いからと買ってはみたものの、「ちょっと高くても、やっぱりアッチにすべきだったな」なんて経験、誰しもあるはず。ということで、「コスパに優れるモノ」を徹底調査。最先端の技術が搭載された家電や10年使えるカバンなど、長い目で見ると結局オトクだった、と思ってもらえる“ホンモノ”を識者のコメントとともに紹介。今回は「格安SIMの選び方」を紹介。

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この5年ほどで着実にユーザーが増えてきた格安SIM。多彩なサービスが登場し、選べるプランも豊富なだけに、自分に合った選択が難しいところ。いま賢くお得に選ぶには、オプションサービスなどに注目すべきだ。

 

選んでくれた人
携帯ライター 房野麻子さん
携帯電話雑誌の編集に携わった後、フリーランスライターとして独立。スマートフォンなどのモバイル端末やサービスの紹介を中心に、Web媒体や雑誌で執筆活動を行う

■プランを選ぶコツは?

2014年に総務省が「SIMロック解除に関するガイドライン」を改正して以降、急速に広まってきた格安SIM関連のサービス。現在は、さまざまな企業が参入し、多彩なプランを展開している状況だ。

新たに格安SIM導入を考えている人にとって、プランの選択が悩ましいところだが、携帯電話業界を長く取材している房野麻子さんによると「キャリア間での料金体系に明確な差がなくなってきている」という。

「各キャリアともデータ通信のみ、データ通信と音声通話のセットといった基本パターンで、データ容量の違うプランを多数用意していますが、料金水準に大差はなくなっています。大手キャリアからの移行を考えている人は、音声通話とデータ容量を抑えたプランを選ぶことが多いようですが、このケースだと月額基本料1500円程度でデータ通信が3GBでというパターンが一般的。もちろんデータ通信が30GBまでというプランや自宅で使う光回線とのセットで安くなるプランなど、用途別に幅広いプランがありますが、中心価格帯は各キャリアとも似た感じになっています」

それでも用途が合致すれば大手キャリアよりは確実に月額基本料は下がるわけだが、よりお得感のあるプランを選ぶにはどこに注目すればいいのか?

「最近増えているのがカウントフリーという、特定のアプリなどが使い放題になるオプションサービスです。例えば、 LINEなどSNSを対象にしたものや、音楽配信サービスを対象にしたものがあり、これらをいくら使ってもデータ通信量にはカウントされません。動画や音楽配信、電子書籍などを組み合わせたものもあり、採用するキャリアが徐々に増えています」

もうひとつ注目すべきなのが、各社が期間限定で実施するキャンペーンだ。

「春の新生活シーズンなどには各キャリアとも大規模なキャンペーンを行い、6カ月限定や1年限定で料金を安くしたり、端末を通常より安くセット販売したりします。これらは一時的な場合が多いので、タイミングを逃さず契約すべきでしょう」

また、大手キャリアと違い、実店舗が少ない、もしくはまったくないキャリアもある。ネットでの契約やサポートに不安がある人は、実店舗の有無も選択のポイントとなるだろう。

 

■押さえておくべき格安SIMのトレンド

1. 主要サービスの料金体系は横並び状態

主要キャリアにおける基本的な料金体系は、ほぼ横並び状態。例えば、音声通話+データ通信(3GB)の場合、月額基本料は1500円程度になるプランが多い。

2. カウントフリーなどオプションに注目

SNSや音楽配信サービスを対象に、特定アプリが使い放題になるオプションサービスが増加。データ通信量にカウントされないため、割安感がある。

3.お得に契約するならキャンペーンを重視

基本的な月額基本料は横並びの状態だが、期間限定のキャンペーンはキャリアごとにバラバラ。割引き、対象期間などを吟味してタイミングよく契約したい。

 

■注目MVNO8社のサービス&おすすめプラン

1. 楽天のポイントが貯まる&使える!

「楽天モバイル」

ECモールなど幅広い事業を手がける楽天が運営。ユーザーは楽天市場での買い物ポイントが2~5.5倍になり、ポイントは端末購入にも使える。プランは音声通話と4種のデータ通信量の組み合わせで選べるスーパーホーダイが人気。


スーパーホーダイ プランS/月額基本料1628円
音声通話と高速データ通信2GB分がセットになった楽天会員向けプラン。専用アプリによる国内通話は1回に10分以内ならかけ放題。データ通信は2GBを使い切った後も最大1Mbpsで使い放題となる。

 

2. 通信速度や通話品質に定評あり

「UQモバイル」

モバイルデータ通信事業を手がけるUQコミュニケーションズが提供。通信速度の安定感などに定評がある。プランはデータ通信量と通話オプションを組み合わせて選ぶ。通信速度を抑えてデータ消費量をゼロにする節約モードを用意。


Sプラン+国内通話10分かけ放題/月額基本料2250円
3GBのデータ通信量と1回10分までの国内通話かけ放題オプションに、家族での契約を前提としたUQ家族割を適用したプラン。データ通信容量は少なめだが、節約モードを駆使すればお得に使いこなせる。

 

3. SNS関連のオプションサービスが充実

「LINEモバイル」

SNSサービスの大手LINEが提供。2種のSIMタイプ(音声通話、データ通信)と500MBから12GBのデータ容量の組み合わせによる12種のプランを用意。LINEをはじめ、SNS関連のカウントフリーオプションが充実している。


音声通話SIM(3GB)+SNSデータフリー/月額基本料1936円
手頃な音声通話SIM利用プランに、LINE、Twitter、 Facebook利用時のデータ通信量がゼロになるカウントフリーオプションをプラス。これらSNSのヘビーユーザーにお勧めだ。

 

4.独自のコミュニティでサポート充実

「mineo」

使い方やレビューを聞けるコミュニティサイトやオンラインチャット、実店舗でのサポートが充実し、満足度の高さで人気。ユーザー同士で余ったデータ通信量を分け合うサービスや、月額330円からのお試しコースも用意されている。


エココース(デュアルタイプ・3GB A)/月額基本料1606円
混雑しやすい平日の7:30~8:30、12:00~13:00、18:00~19:00に通信速度制限(最大200kbps)がかかる分、基本料金が安くなるプラン。この時間の利用が少ない人にはお得だ。

 

5. 格安スマホのセット購入がお得

「OCNモバイルONE」

NTTコミュニケーションズが提供する格安SIMで、老舗ブランドならではの安定したサポートが特徴。セット購入用の端末ラインナップが充実している。ユーザーは全国8万カ所のWi-Fiスポットを無料で利用可能だ。


3GB/月コース/月額基本料1628円
データ通信量を抑えたプランだが、SpotifyやLINE MUSIC、AWAなどの音楽配信サービスが使い放題になるオプション、MUSICカウントフリーを無料で利用可能。手軽に音楽をたっぷり楽しめる。

 

6. データ通信関連のオプションが充実

「BIGLOBEモバイル」

大手インターネットプロバイダのBIGLOBEが運営するサービス。 YouTubeなどの動画や音楽配信サービスなどが定額で使い放題になるオプションが人気。6GB以上の契約なら独自のWi-Fiスポ ットを無料で利用できる。


6GB+音声通話SIM+3分かけ放題+エンタメフリー/月額基本料3553円
専用アプリを使った1回3分以内の国内通話がかけ放題になり、動画や音楽配信、電子書籍も使い放題になるプラン。全国8万カ所のWi-Fiスポットも利用でき、屋内外で多彩なコンテンツを楽しめる。

 

7. 新端末・新OSへの対応が迅速

「IIJmio」

インターネットプロバイダの老舗IIJが運営。新端末や新OSでの動作確認が迅速で、HPで随時情報を公開している。Webなどのページ読み込みの際に高速通信を行うバ ースト機能も特徴。複数の契約SIM間でデータ量シェアも可能だ。


みおふぉん(3GB)+通話かけ放題/月額基本料2420円
データ通信量を抑えたプランと、専用アプリを使った通話かけ放題オプションの組み合わせ。通話は同一名義で契約する家族間は1回で10分以内、それ以外は3分以内でかけ放題になる。

 

8. ゲーム関連のサービスが充実

「LinksMate」

ゲームアプリやAbema TVなどのコンテンツ、InstagramやTwitterの通信量を90%以上オフにできるカウントフリーオプションが特徴。プランはSIMとデータ通信量の組み合わせで全99種を用意。一部の対象ゲームではレアキャラなどをもらえる特典もある。


音声+SMS+データ通信10GB+カウントフリー(月額3960円)
通常のスマホ利用に加えて、余裕を持ってゲームを楽しめる通信量にカウントフリーをつけるプラン。3タイトルのゲーム連携特典なども付属する

料金には事務手数料、MNP転出料などの初期費用は含みません。 ※キャンペーンの適用などにより、月額基本料が変動する場合があります。

 

>> 【特集】コスパ最強モノ

※2020年3月6日発売「GoodsPress」4月号掲載記事をもとに構成しています

 

(取材・文/高橋 智)

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